
開幕まであと一歩の全州国際映画祭が、マスターズ部門の上映作品を公開した。
第27回を迎える全州国際映画祭(JIFF)は3月24日、マスターズ部門の上映作品を発表した。マスターズは、自らの独創的な世界観を切り開きながら映画の文化を創造してきた巨匠たちの作品を照らし出す部門で、今年は合計11本が上映作品として招待された。
ミニマルな映画演出が際立つアンドレ・ノヴァイス・オリヴェイラ監督の 〈〈もしも私が生きていたら〉〉は、さまざまなジャンルを行き来する、独特でありながら胸に迫るラブストーリーを描く。人間の内面と社会的な文脈を深く探究してきたアラン・ゴミス監督の新作 〈〈ダオ〉〉は、フランスでの結婚式とギニアビサウでの追悼の儀式という二つの儀礼を通して、映画ジャンルの区分けの境界を見つめ直させる。2本とも今年のベルリン国際映画祭で公開された作品だ。
イグナシオ・アグエロ監督の 〈〈すでに亡くなった両親へ宛てた手紙〉〉は、過去50年間にわたり、自分の家族と自国で起きた変化を、家の中庭という空間を通して観察し、振り返っていく。自伝的ドキュメンタリー制作を続けてきたロス・マッケルウェイ監督の 〈〈リメイク〉〉も、観客の前に登場する。昨年のヴェネツィア国際映画祭で初公開された 〈〈リメイク〉〉は、監督と彼の息子の関係を捉えた古い撮影素材を通じて、先にこの世を去った息子を弔い、そして彼らの人生を新たに作り直す映画を生み出した。
蔡明亮監督の 〈〈夜の旅〉〉はチェコを舞台に、旅人の静かな足取りをたどりながら、思索の時間を広げていく。蔡明亮監督は、第25回全州国際映画祭で特別上映『蔡明亮 - 慢走長征 系列作品』を開催して観客と出会ったことがあり、今度は全州で次の旅人を撮影する予定だ。
ホセ・ルイス・ゲリン監督が11年ぶりに発表する新作であり、サン・セバスティアン国際映画祭の審査員特別賞を受賞した 〈〈バルボナ物語〉〉は、バルセロナ郊外のバルボナについての物語。彼の映画的スタイルや、世界を見る姿勢がいまなお健在であることを証明する作品だ。第26回全州国際映画祭の開幕作 〈コンティネンタル『25』〉(2025)を演出したラドゥ・ジュデ監督とアドリアン・チオプランカー監督の 〈〈ショット・リバース・ショット〉〉は、1980年代に共産主義のルーマニアを訪れたアメリカの報道関係者の記録と、彼を監視していた政府の記録を対比させる短編映画を披露する。
ユージン・グリーン監督の 〈〈善悪を知る木〉〉は、最小限の映画的道具を用いて制作された作品で、10代の少年ガスパールが悪魔との契約から逃れようとする旅を描く。第30回釜山国際映画祭で 〈〈ルオウムの黄昏〉〉(2025)により釜山アワードの大賞を受賞し、作品性を証明したチャン・ユル監督の新作 〈〈チュンシュ〉〉も全州で公開される。本作は前作 〈〈ルオウムの黄昏〉〉(2025)の連作で、故郷に現れたよそ者をきっかけに、なじみのある故郷を改めて見つめ直し、また別の始まりに出会うまでの過程を盛り込んだ。
ポルトガルの巨匠、ヒタ・アゼベドゥ・ゴミス監督の 〈〈ファック・ザ・ポリス〉〉は、個人の人生が、人類が積み重ねてきた芸術へとつながっていく旅を描いた映画で、マルセイユ国際映画祭の国際コンペ部門で作品賞を受賞した。奇抜で、どこか間抜けな演出で知られるカンタン・デュピュイユの 〈〈ピアノの事故〉〉は、有名なインフルエンサーに起きた脅迫と転落を風刺したコメディだ。
「新作を通して、自身の卓越した実力によって、映画がいまなお生きた芸術であること、そして複雑で曖昧なこの時代にこそ、映画はより一層必要な芸術であることを示してくれる」とのムン・ソンギョンプロデューサーの言葉どおり、各々が異なる文化とことばを盛り込んだ当該上映作品は、4月29日(水)から5月8日(金)まで開催される全州国際映画祭で楽しむことができる。



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