
技術の波を越える30年の演技力
中華圏を越えて世界の舞台で活躍する俳優「ファン・ビンビン」が、3年ぶりに第31回「釜山国際映画祭(BIFF)」に帰ってきた。7日に釜山映画の殿堂で開かれた記者会見で、映像産業の核心的なテーマである「人工知能(AI)」の時代における俳優の代替不可能な価値を強調するとともに、韓国映画への特別な愛情を示した。
ファンは「人工知能(AI)」を活用したコンテンツの限界を明確に指摘した。「時折、AIのショートフォームドラマを見るが、登場人物の外見が画一的で、印象に残らない」と鋭い見解を示した。続けて「人間が演技することで放つ生の感情と、人生の軌跡が刻まれた熟練の表現は、AI技術では複製できない」と断言した。デビュー「30年目」を迎えたベテラン俳優としての重みある誇りであり、技術万能主義への一撃でもある。

巨匠パク・チャヌク、イ・チャンドンへの深い敬意
韓国映画界の巨匠たちとの交流も注目を集めた。2023年に「緑夜」で釜山を訪れたファンは、イ・チャンドン監督の「可能な愛」とパク・チャヌク監督の「お嬢さん」に言及し、称賛を送った。
「トロント国際映画祭で「可能な愛」を見て、俳優たちがスクリーンの中を自由に泳ぐ姿に大きな羨望を覚えた」と語り、監督と俳優の強固な信頼が生み出した芸術性に敬意を表した。
特別プログラム「カルト・ブランシュ」では、パク・チャヌク監督の「お嬢さん」を自ら選び、「パク監督のレンズの向こうに存在する女性たちは、危険極まりない一方で、限りなく自由だ。その大胆さと生命力に完全に魅了された」と絶賛した。

タブーを打ち破る新作、絶え間ない領域拡張
今回の映画祭で「ファン・ビンビン」は、ウェイン・ワン監督の長編「狂った老人の日記」と、シンガポールの新鋭エバン・タン監督の短編「彼女は言った」で観客と対面する。谷崎潤一郎の同名小説を映画化した「狂った老人の日記」は、脳卒中で倒れた70代の老人・卯木(リリー・フランキー)と、彼の世話をする中国人の嫁・スーシュ(ファン・ビンビン)の間に芽生える秘められた欲望を描いたブラックコメディーだ。
ファンは「高齢者が抱える人間本来の欲望を、社会がどのように黙認してきたのかを問いかける、奥行きのある作品だ」と出演の背景を明かした。
最後に「新しい国、見知らぬ監督との協働は、いつも新鮮な窓を開く行為だ」とした上で、「その窓を通して未知の可能性を見つけ、楽しみながら仕事をすることが、俳優人生の原動力だ」と述べ、演技の領域を広げ続けたいとの意欲を示した。
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