
12日、京畿道高陽市のKINTEXで開かれたA2Oエンターテインメントのアイドルグループによるグローバルデビューショー「WELCOME TO SOULITE From A2O SOUL A2O LITE」であいさつするイ・スマン氏。2026.10.12
K-POPの創始者が帰還、未来のエンターテインメントに新たな扉
イ・スマン氏(74)は12日、京畿道高陽市のKINTEXで開かれたデビューショーケースを通じ、約3年ぶりにK-POP市場へ本格復帰した。同氏がこの日、15人組の新人ボーイズグループ「A2O SOUL」と9人組ガールズグループ「A2O LITE」を同時に送り出し、既存のK-POPエコシステムを超える新たなパラダイムを示した。2023年2月にHYBEへSMエンターテインメント株を売却した際に結んだ競業避止契約が今年2月に満了したことで、世界の音楽市場を見据えた同氏の動きが本格化した。

「アルファ・トゥ・オメガ」、無限に広がるA2Oの世界観と融合
同プロデューサーは、新設芸能事務所「A2Oエンターテインメント」のビジョンについて、「始まりと終わりがつながり、再び新たな始まりへと続く『アルファ・トゥ・オメガ』(Alpha to Omega)の意味を込めた」と説明した。人工知能(AI)やロボットなど先端技術の発展に伴い、コンテンツ制作の方法が根本から変わると予告した。特に米国や中国など世界の舞台で積み重ねた経験を基に、単なる音楽プロデュースにとどまらず、人間と現実を記録し活用する新たな方法の実験を「A2O」を通じて実現する強い意欲を示した。

「4DGS」新技術を導入、時空を超えたアーティストとの交流
今回の復帰で最も注目を集める要素は、「4DGS」(4D Gaussian Splatting)技術の導入だ。複数のカメラでアーティストのパフォーマンスを多角的に同時撮影し、3次元空間に再構成する革新的なレンダリング技術である。かつての「マトリックス・カメラ・システム」を進化させたこの技術により、ファンは好きな視点や角度からアーティストを楽しめる。同プロデューサーは、「単なる2D映像を超えた新たな拡張現実(XR)体験を提供する」と述べ、収集したデータを将来、AIやロボットの学習データとして活用できる産業上の価値にも光を当てた。

差別化した音楽と交流プラットフォーム「ブルーミングトーク」で放つ出発宣言
華やかな技術革新の中でも、同プロデューサーが強調した核心は結局のところ「音楽」だ。「A2O SOUL」は先行公開曲「スーパースター」(SUPERSTAR)で、「A2O LITE」はデビューシングル「ネオン」(NEON)で、競争の激しい音楽界に挑戦状を突きつけた。「K-POPの本質は曲から始まる」と力説した同氏は、大衆が違いを探す前にまず「良い」と感じられる完成度の高い音楽を届ける自信を示した。さらに、ファンとの密接な交流に向け、動画トークとインタラクティブなライブトークショー機能を搭載した新たな交流プラットフォーム「ブルーミングトーク」の発売を予告し、多角的なプラットフォーム事業への拡大も示唆した。

「最も重要なのは曲」…K-POPの巨匠が証明する「違い」の美学
同プロデューサーは、「K-POPが発展してきた過程をともに歩み、新たな文化コンテンツを作るたびに、絶えず『何が違うのか』(What's the Difference?)という問いを投げかけてきた」と振り返った。グループが歌手と呼ばれる限り、あらゆる差別化は曲から生まれなければならないとの確固たる哲学を示した。イ・スマンという名前が持つ重みと、「A2Oエンターテインメント」が打ち出す未来志向のビジョンが、世界のK-POPシーンにどのような地殻変動を起こすのか、世間と業界の関心が集まっている。

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