称賛された映画『ハムネット』いいけれど…ここだけが少し気になる部分
クロエ・ザオの映画 〈ハムネット〉 は、国内外を問わず、繊細なストーリーテリングや映画としての芸術性、そして俳優たちの卓越した演技などによって高く評価されてきた. とりわけ、ジェシー・バックリーがアカデミー賞の主演女優賞まで獲得し、その反応はますます固まった. 私は、大文豪シェイクスピアと彼の妻をめぐる既存の男性的な解釈を覆し、二人の関係を新たに読み替えた原作の主題意識を、きちんと作品へ引き込んできた点や、個人の悲しみを共同体の悲しみへと拡張し、いまの時代に必要な物語をほどく“癒やしの叙事”としての達成を認めながらも、それでもこの作品をそのまま十分に受け入れきることはできなかった.
