
ヨーロッパの心臓部を貫いた紫の熱狂、ブリュッセルがマヒする
1日(現地時間)、欧州連合の首都ベルギーのブリュッセルが巨大な溶鉱炉のように変貌した。グループの『防弾少年団(BTS)』のデビュー以来初めてベルギーに足を踏み入れたボードゥアン国王競技場(King Baudouin Stadium)周辺には、まさに世界中から集まったグローバル・ファンダムの大波が押し寄せた。
この日はボードゥアン競技場に向かう6号線の地下鉄が、平常時に比べて2倍以上の特別増便を実施したにもかかわらず、押し寄せる人波を受け止めるには力不足だった。ブリュッセルの公共交通会社(STIB)側は、前例のない乗客急増に驚きを隠せない様子だった。

国境とことばを超えた巡礼の道、満員車両に響いた大合唱
息をのむような猛暑と超満員の車両という厳しい条件の中でも、公式ファンダム『ARMY』の表情には喜びだけがあふれていた。英国やフィンランド、イタリアなど欧州大陸はもちろん、大西洋を越えて飛んできた人たちの出身国も多彩だったが、彼らの行き着く先はただ一つだった。
英国マンチェスターから遠征観覧に来たエフリル・カップルは「ロンドン公演のチケット取りで大ハズレを食らった末に、ブリュッセルへ進路を変えた」と胸を高鳴らせながら感動を打ち明けた。特に、安全管理によって改札口への入場が遅れるという未曾有の状況でも、ファンは不満を口にする代わりに韓国の伝統民謡『アリラン』を合唱し、会場の空気を一瞬で巨大な祭りの場へと昇華させた。

かぶりものとゴム靴を身につけた青い瞳の青年、Kカルチャーの融合を証明する
会場の外周は、本舞台の幕が上がるずっと前から熱気で揺れた。とりわけチョゴリをきちんと着込み、頭にはカットを、足にはゴム靴を合わせたベルギーの青年ブノワ(26)の佇まいは、圧倒的だった。彼は「去年、韓国を訪れた際に伝統衣装の『チョゴリ』の魅力に深くはまった」とし、「8年という長い時間を憧れ続けたアーティストと、私の故郷で出会えるのは奇跡のようなことだ」と、思いをあふれんばかりに語った。

分断された大陸を一つに束ねる文化の拠点
イタリアのフィレンツェから足を運んだベロニカ(53)は「彼らは単なる音楽を超えて、変化してきた欧州の人々の心情を一つに結び付ける強力な媒介として機能している」と鋭い見立てを示した。スウェーデン国籍のセドリックは、妻の影響でファンダムに加わったという変わり種の経緯を明かし、現場で観客の合唱を促すチラシ4万枚を自発的に配布して注目を集めた。

暴力のない熱狂、地元警察さえ魅了した成熟した観覧マナー
現場の治安と秩序維持を統括したブリュッセル警察当局も、彼らの成熟した群衆文化を高く評価した。現場の統制を担当した警察官のケニーは「荒くれのハリガンが乱舞するサッカーの試合とは次元が違う。彼らのファンダムは、驚くほど秩序立っていて、平和的なエネルギーを放っている」と証言した。
一方、コンサート会場の周りを取り囲むポップアップの出店ブースでは、キムパブ、トッポッキ、ヤンニョムチキンなど韓国の代表的な屋台料理を味わおうとする際限のない待機列が続き、音楽を超えて美食へと広がった『Kフード』の爆発的な存在感をありありと証明した。欧州大陸の心臓部を完璧に押さえ込んだ今回のブリュッセル公演の巨大な余韻は、2日まで止まらない見通しだ。

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