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【チュ・アヨンのオルゴール】『ルックバック』が描く自然の循環、響き合う坂東祐大の音楽

【チュ・アヨンのオルゴール】『ルックバック』が描く自然の循環、響き合う坂東祐大の音楽

映画音楽は、ときに映像やせりふだけでは届かない感情をすくい上げ、作り手の意図を照らし出す. 連載『チュ・アヨンのオルゴール』では、音楽を手がかりに作品の声に耳を澄ませる. (P. S. 音楽を聴きながら本文をお読みいただきたい) 是枝裕和の新作〈ルックバック〉は、藤本タツキの同名原作を基に、慣れ親しんだ青春の成長譚の軌道から外れる作品だ. 映画は二人の少女が漫画家の夢を実現する過程を描く代わりに、創作が個人の内面で完結せず、他者や世界を通過して絶えず変容していく過程を描く. フジノ(出口夏希、七瀬ふり)とキョモト(牧田あじゅ、岡田六花)は同じ夢を見ているが、そこへ近づく方法が異なる.
韓国映画監督組合(DGK)、「暗殺者(たち)」をめぐり声明…「クリエーターへの批判が生活と生計を破壊してはならない」

韓国映画監督組合(DGK)、「暗殺者(たち)」をめぐり声明…「クリエーターへの批判が生活と生計を破壊してはならない」

映画批判を超えた私生活・生計への脅威を懸念…「批判は受け止めるが、次の創作機会まで奪ってはならない」
韓国映画監督組合(DGK)は、最近論争を呼んでいる映画 〈暗殺者(たち)〉(Assassin )について公式声明を発表し、クリエーターに対する過度な個人攻撃や生計への脅威に深い懸念を示した. DGKは4日に発表した声明で、「映画に称賛や絶賛が寄せられてきたように、批判や酷評も目新しいものではない. しかし、いま直面しているのは映画批判を超え、個人に対する一線を越えた攻撃だ」と指摘した. 続けて、「参加した人々の日常と生計を同時に標的とし、二度とこのような映画を作れないようにすべきだという要求にまで発展している」と述べ、事態の深刻さを伝えた.
原作の継承か、魅惑的な転覆か――フランソワ・オゾン『異邦人』

原作の継承か、魅惑的な転覆か――フランソワ・オゾン『異邦人』

「今日、母が死んだ. いや、あるいは昨日だったかもしれない. 」という強烈な冒頭で一気に作品の異質な世界へと読者を引き込んだアルベール・カミュの小説 「異邦人」 が映画として甦った. 「異邦人」 は「不条理」というカミュの核心的思考を凝縮した代表作であり、文学史上いまも強い生命力を保つ作品である. この不朽の作品は、性欲と家族規範の転覆、そして生と死をめぐる心理スリラーやブラックコメディ、メロドラマなど多様なジャンル映画として描いてきたフランスの監督フランソワ・オゾンの果敢な試みによって新たに息を吹き込まれた.
キム・ナヒ評論家の『暗殺者たち』、「ペンで、体で、そして音楽で」②

キム・ナヒ評論家の『暗殺者たち』、「ペンで、体で、そして音楽で」②

※ 〈暗殺者たち〉レビューは第1部から続く。本稿には映画のネタバレが含まれている。
キム・ナヒ評論家の『暗殺者たち』、「ペンで、身体で、そして音楽で」①

キム・ナヒ評論家の『暗殺者たち』、「ペンで、身体で、そして音楽で」①

※この記事には映画後半の展開とエピローグが含まれています。 ​ ホ・ジノ監督の〈暗殺者たち〉では、6発の銃声が響く。映画が最後まで追うのは弾丸ではなく、銃声が通り過ぎた場所に残された疑問だ。誰が撃ったのか。何発が発射されたのか。なぜ証拠は消えたのか。何より、なぜある種の問いは提起してはならないのか。 ​
ジュリア・デュクルノー『アルファ』、今年屈指の問題作 賛否を極端に分ける新作

ジュリア・デュクルノー『アルファ』、今年屈指の問題作 賛否を極端に分ける新作

『ティタン』でカンヌ映画祭パルム・ドールを獲得したジュリア・デュクルノー監督の新作 〈アルファ〉 は、早くもデュクルノーのフィルモグラフィーの中で最も論争的な作品として波紋を広げている. 〈ロウ〉、〈ティタン〉 で禁忌の欲望を鮮烈に描いてきた監督は、大胆なミザンセーヌを用いて独自の世界を築いてきた. 身体の変容を強く印象づける映像表現や、他者の苦痛を自らの身体で受け止めるような描写、規範化されたアイデンティティの解体といったモチーフは本作にも受け継がれているが、〈アルファ〉 では家族悲劇の色合いをより濃くし、生と死、過去と現在、現実と幻想の境界を行き来する構成でその世界観の変容を突きつける.
【フォト&】ク・ギョファン、死んでも「72時間」後に目覚める31歳無職の超人アクション『復活男:ザ・レッド』

【フォト&】ク・ギョファン、死んでも「72時間」後に目覚める31歳無職の超人アクション『復活男:ザ・レッド』

同名ウェブトゥーン原作の漫画的VFXが生む衝撃と爽快感…シン・スンホ、カン・ギヨンが合流しシリーズ化の可能性も示唆「制作報告会現場」
ク・ギョファン『復活男:ザ・レッド』… 30日公開決定、101分にわたる無限復活アクションと広がる世界観 「これまでの人生で何一つ成し遂げられないまま、終わるのだと思っていた」. 唯一無二の存在感を放つ俳優「ク・ギョファン」が、31歳の長期就職活動中の青年に扮し、死後72時間で再び目覚める前代未聞の超人的アクションを披露する. 映画『復活男:ザ・レッド』(以下『復活男』)は、チェ・ヨンテク、キム・ジェハンの同名メガヒットウェブトゥーンを原作に、死の淵で「特別な能力」に目覚めたソクファン(ク・ギョファン)の血まみれの死闘を濃密に描く.
サンドラ・ブロック&ニコール・キッドマン主演『プラクティカル・マジック』続編、28年ぶりの帰還…魔女姉妹の運命の転機

サンドラ・ブロック&ニコール・キッドマン主演『プラクティカル・マジック』続編、28年ぶりの帰還…魔女姉妹の運命の転機

9日劇場公開、サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが主演する極上のファンタジーロマンス
スクリーンを彩る伝説の帰還、受け継がれた致命的な呪い ハリウッドを代表する俳優、サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが主演した伝説のファンタジー映画『プラクティカル・マジック』(1998年)が、実に28年の沈黙を破ってスクリーンに帰ってくる. 9日の公開が決まった『プラクティカル・マジック:新たな章』は、原作の正統性を受け継ぐ続編だ. 2人の名優が再び「魔女姉妹」を演じ、息の合ったアンサンブルを披露することだけでも、世界中の映画ファンから注目を集めている.
役員用かばんを持ち歩くインターン、「インターン」の革製ブリーフケースが映す逆説

役員用かばんを持ち歩くインターン、「インターン」の革製ブリーフケースが映す逆説

私は映画に登場する物に心を奪われる。監督や撮影監督、美術監督、あるいは俳優は、なぜその物をカメラの前に置いたのか。そんなことを深く考えてしまう。「チュ・ソンチョルの物置」は、私の目にそっと踏み込んできた映画の中の物を記録する連載だ。
「Back in action.」ナンシー・マイヤーズ監督の〈マイ・インターン〉(2015年)で、再び仕事を始めることになったベン(ロバート・デ・ニーロ)は、初出勤を前に独り言をつぶやく。休養やけがで長く現場を離れていた人が活動を再開する際に使う表現だが、厳密には独り言ではない。久しぶりに一緒に出勤することになったかばんへのあいさつでもある。40年以上勤めた出版社を退職した70歳のベンは、妻に先立たれた後、旅行をしたり外国語を学んだりしていた。そんな中、ファッション企業「アバウト・ザ・フィット」が募集した「シニア・インターン」プログラムに合格し、新たな仕事を始めることになる。
【インタビュー】「一銭も使わず、本当の自分を見つけた」『毛布を着た人』パク・ジョンミ監督

【インタビュー】「一銭も使わず、本当の自分を見つけた」『毛布を着た人』パク・ジョンミ監督

30歳を目前にしたある日、もう幸せではないと感じたパク・ジョンミ監督は、仕事を辞めて旅に出た。
レベッカ・ソルニットはアイルランド旅行記〈心の歩み〉で、「旅人が最も多く歩く道は心の道」だと、旅に出て初めて知ったと書いている. 旅は「身体の位置だけでなく、記憶の位置、想像の位置も変える」という. パク・ジョンミ監督が記録したドキュメンタリー〈毛布を着た人〉は、2年間にわたる独特な旅を通じて、身体と記憶、想像のかたちを変え、自分の心の道を見つけるまでを、問い、撮り、作り上げた作品だ. ​ 出発にあたっての決意はこうだった. 「今日から1年間、お金を使わずに英国で生き延びるプロジェクトを始めます」. いわゆる「0ウォン生活プロジェクト」だ. 無謀な挑戦を支えた原動力は「不満」だった.