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【試写会第一声】『マティ・シュプリーム』シネプレイ記者の星取表

【試写会第一声】『マティ・シュプリーム』シネプレイ記者の星取表

【試写会第一声】ティモシー・シャラメが卓球選手に扮した『マティ・シュプリーム』が7月1日に国内公開される. 誰からも敬意を払われない夢に取りつかれたマティ・マウザー(ティモシー・シャラメ)が、頂点を目指して地獄にまで踏み込む道のりを描く大胆でダイナミックな一作だ. シネプレイの朱成哲編集長が試写で鑑賞した感想を寄せた. 朱成哲 / ★★★★☆ / 現代の狂騒を描く名手サフディ. その熱量をさらに増幅させるティモシー・シャラメ〈アンカット・ジェムズ〉を思わせるティモシー・シャラメ版とも言える作りだ.
『トイ・ストーリー5』レビュー 7年ぶりの新作で示したピクサーの格の違い

『トイ・ストーリー5』レビュー 7年ぶりの新作で示したピクサーの格の違い

玩具でまだ語れることがあるのか――そう思わせて、ピクサーはまたやってのけた. 6月17日公開の〈トイ・ストーリー5〉は、ピクサー・アニメーション・スタジオを代表する〈トイ・ストーリー〉シリーズの新作だ. 2019年の第4作以来、7年ぶりの新作に期待と不安が集まったが、少なくともシリーズの名を傷つける出来ではない. 6月11日の報道・配給向け試写会で一足先に鑑賞した所感を伝える. 〈トイ・ストーリー〉シリーズは、第3作と第4作ですでに別れを扱ってきた. 今回の第5作は、時代の流れで早々と目移りしてしまう変化に対する「別れるかもしれない」という不安感を中心に据えている.
【試写会第一印象】『ヌンドンジャ』シネプレイ記者の評価

【試写会第一印象】『ヌンドンジャ』シネプレイ記者の評価

【試写会第一印象】シン・ミナが1人2役を演じるサスペンススリラー『ヌンドンジャ』が、6月24日に公開される. 『ヌンドンジャ』は遺伝性の病で視力を徐々に失いつつあるソジン(シン・ミナ)が、双子のきょうだいの死をめぐる疑惑を追ううちにその実態と向き合う物語だ. シネプレイ編集長のチュ・ソンチョルが報道試写で一足先に鑑賞し、評を寄せた. チュ・ソンチョル / ★★★ / 予想とは異なり、古典ホラーの趣をまとおうという野心が半ば成功している予想とまったく異なり、慣習的な要素と新鮮な要素が不思議に共存するホラー映画だ. 先の読める展開と意表を突く展開が同居している点も同じだ.
偉大なる失敗 是枝裕和が〈箱の中の羊〉で描いたもの②

偉大なる失敗 是枝裕和が〈箱の中の羊〉で描いたもの②

▶ 是枝裕和〈箱の中の羊〉を論じる本稿は、前編の続き. アニミズム的感覚の回復目に見えないものを信じる心は、自然物や自然現象に魂や精霊のような目に見えない存在が宿ると考える日本の伝統的なアニミズム思想とつながる. 是枝は本作でアニミズムを土台に、生命と死を行き来しながら目に見えない領域との接続を試みる. そしてその接続は自然との連環と循環を前提としている. 本作における死は単なる消滅ではない. 肉体は消えても、魂は自然のつながりと循環のなかで生き続け、故人は自然と生命の流れの中でなお応答しうる存在となる.
偉大なる失敗、『箱の中の羊』で是枝裕和が語ろうとしたこと①

偉大なる失敗、『箱の中の羊』で是枝裕和が語ろうとしたこと①

〈箱の中の羊〉は是枝裕和監督の最も野心的な作品である. これまで繰り返してきた代替的な家族の物語を継承しつつも、人間中心の視点の限界を破り、自然や霊性まで家族の範囲を拡張しようとしている. 同時に、家族メロドラマやリアリズム演出の巨匠として確立した自身のイメージを脱し、自身が親しんできたSF志向を前面に押し出し、〈空気人形〉(2009)に続いて再びSFへ挑んだ. しかしその野心は過剰に傾き、結果として欲張りに終わった印象も残す. 〈箱の中の羊〉は今年のカンヌ映画祭で初公開された後、辛辣な批評が相次ぎ、筆者も本作の作りに失望を隠せなかった.
巨匠が撮ればこうなる 『ディスクロージャー・デイ』、陰謀論で幕を開け人間に着地する異星人SF

巨匠が撮ればこうなる 『ディスクロージャー・デイ』、陰謀論で幕を開け人間に着地する異星人SF

スティーブン・スピルバーグが自伝的作品『フェイブルマンズ』以来4年ぶりに送り出した『ディスクロージャー・デイ』は、久々のSF映画というだけでなく、『未知との遭遇』『E. T. 』に連なる“スピルバーグの異星人三部作”の掉尾を飾る作品として早くから注目を集めてきた. 6月9日の報道・配給向け試写で、その全貌に触れた. 映画はダニエル(ジョシュ・オコナー)が謎めいた取引に臨む場面から始まる. WARDEX(ワーデックス)という組織と取引を試みる彼は、奪い取った「装置」を用いて形勢を逆転させ、逃走する.
【試写会レビュー】〈神社:悪鬼のささやき〉シネプレイ記者評点

【試写会レビュー】〈神社:悪鬼のささやき〉シネプレイ記者評点

【試写会レビュー】17日公開のシャーマニズム・オカルトホラー〈神社:悪鬼のささやき〉は、日本・神戸の廃神社を訪れた大学生3人の失踪事件をきっかけに、祈祷師ミョンジン(キム・ジェジュン)が事件の真相を追い、異様な悪鬼に立ち向かう物語だ. シネプレイの記者、キム・ジヨンが報道向け試写で本作を先行鑑賞した感想を伝える. キム・ジヨン / ★★☆ / フュージョンか、あるいはチャンポンか悪鬼以上に恐ろしいのは人間の深淵だと描くオカルトホラー. 監督の「恐怖」への視線や、いくつかの大胆なイメージは、作品の中で滑らかにつながっているとは言い難いものの、確かな引っかかりを残す.
無限に続く迷路のような空間に“何か”がいる? A24ホラー『バックルーム』

無限に続く迷路のような空間に“何か”がいる? A24ホラー『バックルーム』

インターネット上で既に多数の二次創作を生み、一つの文化的潮流を形成したクリーピーパスタ(インターネットで流行する都市伝説)『バックルーム』がついに映画化された. ケイン・パーソンズ監督は、米国のコミュニティサイト4chanに投稿された写真一枚とそこに添えられた原文テキストに着想を得て、2022年に自身のウェブシリーズを制作した. 出発点となった9分の映像《バックルーム(ファウンド・フッテージ)》は、インターネット文化を芸術の領域へと拡張すると同時に、累計7931万回再生を記録して大きな話題を呼んだ. 映画版《バックルーム》は、このウェブシリーズを長編化したものである.
賛否が分かれる映画〈群体〉、シネプレイ記者はどう見たか

賛否が分かれる映画〈群体〉、シネプレイ記者はどう見たか

公開10日で観客300万人を突破した〈群体〉は、現在の劇場興行で最も勢いのある作品であることは間違いない. しかし評価は真っ二つだ. 試写で作品に接したシネプレイの記者の間でも意見は分かれた. そこで記者陣が改めて〈群体〉を振り返り、賛否が割れたポイントを整理した. 作品を観た観客なら共感する点があるかもしれない. キム・ジヨン記者(+) 物理的恐怖ではなく心理的恐怖に集中した密室スリラーの快感ゾンビの恐怖はたいてい物理的だ. 速さだったり数の多さだったり、今にも肉を噛み千切りそうな脅威感. しかしヨン・サンホ監督が得意とする「密室スリラー」の手法の上に、新たな脅威の仕掛けを設計している.
[インタビュー] キャリア史上最も大胆な挑戦、〈ワイルド・シング〉 カン・ドンウォン②

[インタビュー] キャリア史上最も大胆な挑戦、〈ワイルド・シング〉 カン・ドンウォン②

「私の『ヘッドスピン』?世界一の俳優になりたい、それだけです」
▶〈ワイルド・シング〉 俳優 カン・ドンウォン インタビューは 1部から続きます. 〈ワイルド・シング〉のヒョンウにとって『ヘッドスピン』が決して諦められない夢の象徴であるように、カン・ドンウォンさんにとってそのような夢があるとすれば、それは何ですか. 私はただ世界一の俳優になりたい、それだけです. 夢です. それが私のヘッドスピンです. ヒョンウは年月が経ち知名度が落ち、生活に追われるような哀愁ある現実派キャラクターです. デビュー以来ずっと頂点の座を守ってきたカン・ドンウォンという俳優にとって、このような人物の感情線は違和感があったのではないでしょうか.