[インタビュー] '優しい女 プ・セミ' チョン・ヨビン "最後に至ると、ヨンランは最も…"②

ムン・ソンゴン、ソ・ヒョヌ俳優を見て泣いたエピソード

※ 〈優しい女 プ・セミ〉 チョン・ヨビン俳優のインタビューは1部から続きます。


〈優しい女 プ・セミ〉 カン・ソンホ会長(ムン・ソンゴン、左)、イ・ドン弁護士(ソ・ヒョヌ)
〈優しい女 プ・セミ〉 カン・ソンホ会長(ムン・ソンゴン、左)、イ・ドン弁護士(ソ・ヒョヌ)

ムン・ソンゴン(カン・ソンホ役)、ソ・ヒョヌ(イ・ドン役)俳優と今年終了したドラマ 〈私の映画〉に続いて再び呼吸を合わせました。連続して作業したことも異色の経験だったと思いますが、二人の俳優と共演した感想をお聞かせください。

ソ・ヒョヌお兄さんはムン・ソンゴン先輩にスーパー・ハイパーリアリズムの大家、元祖と話しています。(笑)私もその言葉に非常に同意します。本当に先輩が演技をすると、先輩が元々そういう性格なのか少し混乱するほどです。そのくらい非常にリアルなトーンの演技をされます。

一度、ムン・ソンゴン先輩を見て感情が高ぶったことがあるのですが、ドラマの初めの方に金庫の扉が開くシーンでした。しかし、先輩はその場にいなくても良いのに、必死に自分がやった演技を続けてくださるのです。スタッフの方々もそうですが、私も先輩にもう座っていてもいいと言ったのですが、先輩は40分から1時間ほどずっと一緒にいてくださいました。しかし、私は突然先輩の後ろ姿を見て涙が溢れてしまったのです。なぜなら、今はスタッフの方々も皆若い方が多くて20代から40代だからです。しかし、私たちが皆先生と呼ぶその先輩が後輩たちの前でずっと、カメラが映さないのに自分の演技を続けているのです。その瞬間、先輩が俳優という職業をどう見て取り組んでいるのか、後輩たちの前でどのように立っているのかが見えました。

続いてソ・ヒョヌ俳優と共演した感想もお聞かせください。

ソ・ヒョヌお兄さんは2018年に公開された 〈罪の多い少女〉という作品で、私にとって非常に重要な作品でお兄さんに出会いました。私の担任の先生としてお兄さんが出演してくださったのですが、その時は私たち二人とも今よりもっと切実だった時期でした。その時、釜山国際映画祭に出品されたと喜んでいた記憶があります。

でも、私はロマンチックなケミストリーはジニョンとありますが、イ・ドンはカ会長の復讐を実行するために最後まで一緒にいる協力者関係ですよね。最後の撮影をソ・ヒョヌお兄さんと一緒にしたのですが、二人とも感情が高ぶって泣いてしまいました。20年近くお互いがどれだけ情熱を注いできたかを知っていて、お互いを慰め、励まし合ってきた時間があったからだと思います。お互いが互いの誇りという気持ちがあったと思います。私はヒョヌお兄さんに「お兄さんは私の誇り」とよく言っていました。本当に現場での態度もそうですが、俳優としてのスキルも非常に優れた俳優です。このイ・ドンというキャラクターはセリフが本当に多かったです。しかし、台本で見たときはイ・ドンキャラクターがそんなにエッジがあってコメディックな感じが出せるのか分かりませんでした。説明するセリフが多いからです。しかし、ヒョヌお兄さんがそれをやるとコメディックな味が生まれたのです。そんなことを見ながら、俳優の力というのはこういうものだなと思いました。

〈優しい女 プ・セミ〉
〈優しい女 プ・セミ〉

善良だという言葉と優しいという言葉は似た意味ではありますが、善良は人間の本質的な部分により近いもので、優しいという言葉は主に他者を肯定的に評価する時に多く使われますよね。俳優さんは今回の作品を通じて優しいという言葉について再び考えたことがあるのか気になります。

​優しいという言葉は非常に多義的だと思います。本当にある人が道徳的に正しい人で良い影響を与える人であれば優しい人と言えるかもしれませんが、その人が優しいと言われる言葉にはやや暴力的な意味も含まれていると思います。つまり、あの人の姿が私の心に合わなければ優しいと言えるかもしれないのです。

​以前聞いたのですが、子供を育てる家庭で子供に優しいという称賛をあまり簡単にしてはいけないと言われました。ある瞬間、子供がその優しいという言葉に慣れてしまうからです。褒められたい気持ちのために子供の行動が制限されることもあると聞きました。その意味で優しいという言葉が非常に多義的に感じられました。社会が望む姿である時に優しいという話を聞くこともあります。

そして人間の善良ということについては、ただ同情の心が善良なのではないかと思いました。困難な状況に置かれた人を見た時、その人を助けたいという気持ち、また相手の困難に感情を移入できる心、それが善良だと思います。

チョン・ヨビン (写真提供 = マネジメントmmm)
チョン・ヨビン (写真提供 = マネジメントmmm)

〈罪の多い少女〉以降も7年間情熱的に走り続けてきました。自分自身の過去を振り返った時、どのような道を歩んできたと思いますか。

​演技というのは本当に体と心を全て使いますが、いくら最善を尽くしても不足することが多い職業なので、何かガラスの天井にぶつかる気分になることが多いです。しかし、だからこそ挑戦してみたいと思い、安住しないようになり、常に反省するようになると思います。

​そんな気持ちはあります。私は演技という仕事、そのものがただ好きなんです。この気持ちは20歳の時に演技を漠然と憧れていた時の気持ちと似ています。しかし、この気持ちをどう成熟させて育てていくか、運用できるかは悩むことになると思います。さらに、私がこの業界の陣営にいるので、一緒にいる人々に実質的な力になる俳優になりたいです。

​最後に良い演技を見せてくださる先輩方に「信じて見る俳優」とこういう修飾語を付けてくださいますが、それが本当に難しいことだと思いました。だから私も素晴らしい先輩方のように信じて見る俳優になれるようにもっと努力します。

​※ 最後の質問は 〈優しい女 プ・セミ〉 結末に関するネタバレを含んでいます

〈優しい女 プ・セミ〉がそばにいて、自分の本当の姿を認めてくれる人が誰もいないキム・ヨンランという人物が、次第に彼女だけの優しさを認めてくれる人と共に過ごす物語のようです。ヨンランが険しいその旅がヨンランに何を残し、どのような成長を遂げさせたのか知りたいです。

​本当に誰よりも自分の人生で普通の日々を望んでいたヨンランが地獄のような日々から抜け出したくて、無茶な提案を受け入れます。しかし、実際にはヨンランは普通の幸せを感じたいと思っていたので、そんなに大金は必要なかったかもしれません。最後の12話に達すると、ヨンランはその全てのお金を受け取ります。しかし、ヨンランはそのお金は会長の意志だったと思い、社会に寄付し、ヨンランは去ります。そして1年後に再び無倉に戻ってくるのですが、その時、大切な人たちのそばに留まることを決意したように見えます。

​だから結末でヨンランが本当に望んでいた幸せに出会えたのではないかと思います。ヨンランが最も望んでいた温かい愛、誰かには普通に感じられるかもしれませんが、ヨンランにとっては最も非凡な幸せを見つけたのではないかと思います。ヨンランはこの世界には愛がないと思って生きていましたが、結局自分を取り囲む、自分の本当の姿を認めて受け入れてくれる人々の懐を巣にして幸せに生きると思います。

映画人

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