![映画『チュンチュンチュン』のワンシーン[エトナインフィルム提供。転載およびDB禁止]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-06-16/5b6cd0c9-d131-4f95-8582-a19104d772a7.jpg)
断片化した欲望、その危うい連帯の肖像
現代社会の病理学的な兆候は、最も脆いすき間から現れ出る。それが10代たちの「欠乏」だ。世の中を救うのだという盲目的な使命感にとらわれた少年の勇気、そして「拒食症」という自己破壊的な仕組みによって支配力を証明しようとする少女のジスク。彼らの奇妙な共生は、他人の痛みを肩代わりして“摂取”する現代人の歪んだ自己像である。
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偽りの偶像と盲目が生んだ破裂音
そこに、音声の変調で他人をだますダンボと、SNS上で完璧な偶像として君臨する転校生のウジュが割って入って、物語は大きく揺れ動く。空っぽの内面を包んだ“仮想の権力”の前で崩れ落ちる10代たちの生態系。各自の抑圧された「衝動」は、必然の「衝突」を経て、破局という「衝撃」へ突き進む。これが映画『チュンチュンチュン』が突きつける冷たい警告だ。
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世紀末の不安を貫く美学的達成
ハン・チャンロク監督は、1990年代末の世紀末的な肌合いをハンドヘルドと魚眼レンズで紡ぎ出した。外貨危機と終末論が交差していた過去の不安は、いまの青春のさまよいと完全に呼応する。第30回釜山国際映画祭と第14回ムジュ・サンゴル映画祭が、この不穏でありながらも魅惑的なデビュー作にトロフィーを授けたのはそのためだ。17日公開。
![映画『チュンチュンチュン』の監督と俳優たち (左から)ハン・チャンロク監督と俳優のジュミンヒョン、ベク・ジヘ、シン・ジュンハンの姿[エトナインフィルム提供。転載およびDB禁止]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-06-16/74cd8805-4ac7-4fd0-9749-f708981ee499.jpg)

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