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【インタビュー】『夫たち』チン・ソンギュ①「実の弟みたいなコンミョンと、頭をひねってつくったコメディ映画」

俳優チン・ソンギュ(写真提供=Netflix)
俳優チン・ソンギュ(写真提供=Netflix)

まさに掛け替えのない“バディ”が“ともに”生み出した“バディ・ムービー”。〈極限職業〉(2019)以来7年ぶりの再会だが、チン・ソンギュはコンミョンを「何物にも代えがたい実の弟みたいな感じ」と語った。17歳の年齢差も気にならないほど、7年間に二人が積み重ねてきた厚い親交と信頼があったからこそ、〈夫たち〉の中で“前夫−現夫”のケミストリーが完成できた。撮影のあいだ中、互いにアイデアを出し合って最も新鮮な状況をつくり、さらには互いのつま先を口に入れる(!)場面まで、気後れせずにやり切れるほど積み上げてきた信頼があったからこそ実現したのだ。

先月19日に公開されたNetflix〈夫たち〉は、犯罪組織に誘拐された妻を救い出すため、思いがけず手を組む“前夫”と“現夫”による予測不能の救出大作戦を描いたコメディ・アクション映画だ。映画でチン・ソンギュは、手をつけた事件はすべて一網打尽にする麻薬班のエース刑事として登場。妻シネ(カン・ハナ)と離婚したが、娘にはデレデレしてしまう“チュンシク”役を演じた。チュンシクが“前夫”なら、コンミョンが演じる“ミンソク”が“現夫”だ。前夫と現夫が協力し合うという突飛な設定のこの作品で、チン・ソンギュとコンミョンは絶えずぶつかり合い、言い争いながらも、最後には互いを信じられるようになる“バディ・ケミ”を、愉快に完成させてみせる。先月22日午後、ソウル鍾路区のとある場所で、映画〈夫たち〉の主演俳優チン・ソンギュと、シネプレイが集まり、映画について語り合った。以下に、その対話の全文を掲載する。


〈夫たち〉
〈夫たち〉

前作のドラマ〈UDT:ご近所の特殊部隊〉に続き、連続で愉快で明るい作品で視聴者の皆さまにお届けできることになりました。ジャンルものの場で見せていた強烈な姿とは違うのですが、最近はコメディの演技を特に多くされているようですね。

私はジャンルものも好きですが、実のところ、こんなふうに気軽に笑いを届けられる、庶民的な作品のほうが良かったんです。結果はさておき、〈UDT:ご近所の特殊部隊〉も(ユン)ゲサンとすごく楽しく撮りました。そして今回の〈夫たち〉も(コン)ミョンと、本当に今はほとんど実の弟みたいな感覚になるくらい、さらに仲が深まり、深くなった気がします。〈夫たち〉の後半で出てくるように、つま先も口に入れたとか、そういうことをやっていくうちに、より一層深まっていきました。(笑)コメディの演技って、どうやって、どこで、誰に笑いを届けるのかを考えることになるじゃないですか。だからこそ、僕らだけで頭をひねって、アイデアを出して、一緒に作っていくなかで、ちゃんと手をかけて力を尽くしました。

コメディの演技を多くされていましたが、特に今回の〈夫たち〉のチュンシクには、実際の俳優さんの姿がかなり出ています。フィルモグラフィーの中でも、実際の俳優さんの姿が最も映し出されているキャラクターではないかと思うのですが。

ええ、その通りです。俳優としての僕自身と、日常での子どもたちとの自分は、チュンシクみたいに違うはずだと思います。だから、チュンシクが子どもに会う場面は、僕自身に置き換えて演じました。この話も、家族への愛があるからこそ、前夫と現夫が協力できるんです。そうした物語やキャラクターがとても面白くて、この作品を選んだ面もあります。

〈夫たち〉
〈夫たち〉

おっしゃった通り、前夫と現夫が妻を救うために協力するという設定自体が、とても奇抜で新鮮です。最初に脚本を読まれたとき、どの部分に魅了されたのでしょう。

僕は脚本が気に入ると、すぐに想像がうまく湧くような気がします。僕は台詞を口にしながら脚本を読んでいるんです。でも〈夫たち〉はまさにそれでした。とても面白くて、台詞も口に自然に馴染むんです。だからやってみたかったんです。さらに、パク・ギュテ監督の前作をとても好きだったんです。ただ、ファン心を抜きにしても、〈夫たち〉の脚本が面白かった。やりたいという意向を伝えて、前夫役は誰がやるのか聞いたところ、コンミョンに提案が行ったと聞いたんです。そこで僕はチョンミョンにすぐ電話しました。「君がやるなら、一緒にぜひやりたい」と言ったら、ミョンも「兄さんと一緒ならすごく良さそうだ」と言って、それでそこから進むことになりました。

チン・ソンギュとコンミョンという二人の組み合わせは、〈極限職業〉で一度証明された組み合わせでもありますが、すでに観客がコメディの公式を学習している状態でもあるので、逆にプレッシャーもあったのではないかと思います。

韓国で最高のコメディだった〈極限職業〉という基準線があるので、比較せざるを得なくなったじゃないですか。仕方なく不評が出ることもあり得ますしね。そういうことも全部、織り込んでいました。ところが、それを考えながら「もっと上手くやらなきゃ」とか「何かをさらに作らなきゃ」という発想はしませんでした。この物語に合うスタイルと、監督さんがこの作品で思い描いていた絵をうまく共有しよう、それで制作に取り組みました。以前〈アマゾン活命水〉(2024)をやったときも、同じ組み合わせへの負担感はあったので、なおさらです。でも、この中でこの物語を作り上げていくにあたっては、僕らは一生懸命にちゃんと作れたと思っています。

さきほどお話しされたように、パク・ギュテ監督の前作である〈ユクサオ(6/45)〉をとても印象深く見たと伺いました。その理由は何だったのでしょうか。

口コミで広がった映画ですよね。僕も劇場では見られず、家でOTTで別に見たのですが。とても些細な事件をきっかけに、南と北がつながり、その人たちが持っているキャラクター性によってぶつかり合いながら、まとまっていく。そこが僕にはすごく感動的だったんです。単にコメディだから笑えるだけではなくて、物語がしっかり詰まっていて、その人たちが出会っていく過程が面白くて、笑いを引き起こす部分だったと思います。〈夫たち〉の脚本を受け取ったとき、まさにそういう感覚でした。だからこそ、もっとやりたくなりました。とても単純で簡潔な設定ひとつで、ここまで面白くする発想が、パク・ギュテ監督の独自の特徴だと思います。

〈夫たち〉
〈夫たち〉

7年ぶりにコンミョン俳優と再びコラボされたわけですが、長い時間を経て一緒にやることで、コンミョン俳優の新しい魅力も発見されたのではないでしょうか。

僕らは〈極限職業〉の後もずっと一緒に見てきたので、目新しさはなかったんです。でも、今はもうコンミョンが“ただの末っ子”じゃない、自分の立ち位置をしっかり固めた盤石な俳優だということを、今回より強く感じた気がします。ドラマもきちんと上手くいって、すごくうれしい。羨ましくもあり、すごいとも感じています。

チン・ソンギュ俳優とコンミョン俳優は17歳の年齢差がありますが、ほんとうに仲がいいですよね。友情の秘けつは何ですか。

ミョンがずっと僕にちょっかいを出してきます。ミョンと僕で17歳差というのが、本当に驚きです。僕自身も、こんなに差が出るとは思っていなかったんです。ミョンもそうだったそうです。けれど、こうした年齢差があるにもかかわらず、いっしょに包み込めるような包容力、それがコンミョンならではの強みだと言えると思います。僕もそういう俳優になれたらいいな、そう思います。

※〈夫たち〉出演チン・ソンギュ俳優インタビューは2部構成で続きます。

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