Netflix非英語作品1位の「トゥルチュィ」から次回作「フルカウント」まで、話題性と効率性を両立したジャンル作品の潮流
最近、放送業界の勢力図が大きく揺れている。昨年、家庭のテレビを席巻した女性の物語が一服し、その座を人気俳優を前面に押し出した「ブロマンス」(男性同士の友情)を軸とするツートップ作品が占めた。異なる欲望を抱く2人の男が激しく対立したり、熱く手を組んだりする物語が、ヒットを約束する切り札として急浮上している。
![tvNドラマ「フォーハンズ」[tvN提供。転載・データベースへの収録禁止]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-09-26/471c5e87-fe8f-4caf-8946-4e15c2d9d743.jpg)
鍵盤の上で芽生えた愛憎の変奏、視聴者を魅了した芸術高校の天才たち
先月29日に初放送を迎えたtvNの「フォーハンズ」は、この潮流の先陣を切る作品だ。ソン・ガンとイ・ジュニョンが主演を務め、音楽の天才が集まる芸術高校を舞台に、2人の男の熾烈な競争と友情を濃密に描く。
ソン・ガンは努力型のピアノの天才、カン・ビオ役を、イ・ジュニョンは生まれ持った天才、チェ・ジョンヨ役を演じる。不遇な環境に閉じ込められていたチェ・ジョンヨと、エリートコースだけを歩んできたカン・ビオは、嫉妬と憧れが入り交じる奇妙なライバル関係を築き、物語の緊張感を高めている。
特に、舞台恐怖症に悩むチェ・ジョンヨのため、カン・ビオが練習室をろうそくで埋め尽くす場面や、地下鉄で互いの肩に寄りかかって眠る場面など、ロマンスの文法を取り入れた演出が視聴者の爆発的な反響を呼んだ。ニールセン・コリア全国基準で3.4%から始まった視聴率は、2人の圧倒的な呼吸に後押しされ、一気に「視聴率7.9%」まで跳ね上がった。
![Netflixシリーズ「トゥルチュィ」[Netflix提供。転載・データベースへの収録禁止]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-09-26/c43b861f-4790-45cf-ab2c-df3fb624ea57.jpg)
崖っぷちで握った手、世界の視聴者を魅了した追跡劇
先月28日にベールを脱いだNetflixオリジナル作品「トゥルチュィ」も、物語の中心軸を2人の男に託した。すべてを奪われた隠遁小説家チェ・ムンジェ(リュ・ジュンヨル)と、冷酷な高利貸しノジャ(ソル・ギョング)が謎の存在を追う過程を息詰まるように描いている。
名前と身分を取り戻そうとする者と、失った金を回収しようとする者。過去の因縁で結ばれた2人は、必要に迫られてしぶしぶ共闘を始めるが、極限状況の中で次第に互いを頼るようになり、立体的な関係の変化を見せる。対立と共闘の間を行き来する2人の物語は、Netflix公式サイト「トゥドゥム」の集計で非英語作品部門1位を獲得し、世界的なヒットを証明した。
![Netflix「プルンギル」[釜山国際映画祭公式ホームページのキャプチャー。転載・データベースへの収録禁止]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-09-26/75e6f52b-b273-40c0-b3f1-73e01bb5f078.jpg)
国境と時代を超えた連帯、日韓合作から魂の同盟まで
ツートップ作品の舞台は、今や国境さえも越えている。年内公開を控えたNetflixの「プルンギル」は、ソン・ソックと日本の名優・永山瑛太が共演し、連続殺人事件を追う日韓の刑事の活躍を描く。第31回釜山国際映画祭はこの作品について、「犯人を明らかにする過程と同じくらい興味深いのは、異なるようで似ている2人の刑事の呼吸だ」と絶賛した。
tvNの「議員様のご加護」では、キム・ユンソクとキム・ソンホが世代と現世を超えたコンビとして登場する。過去に戻った6期目の国会議員と、そのアバターとなった9級公務員が結ぶ「魂の同盟」は、老練さと覇気がぶつかり合うことで生まれる痛快なカタルシスを届ける見通しだ。
![SBS「フルカウント」[SBS公式ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のキャプチャー。転載・データベースへの収録禁止]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-09-26/b6355dc0-ebe2-4d5d-b306-2fe4830142c2.jpg)
ダッグアウトの駆け引き、リスクを抑え没入感を高める巧みな戦略
2027年に家庭のテレビに登場するSBSの野球ドラマ「フルカウント」は、グラウンドの外で繰り広げられる2人の男の熾烈な知略戦を予告している。キム・レウォンが危機に陥った球団の監督代行ファン・ジンホを、パク・フンが次期監督の最有力候補である投手コーチ、チョ・ドンヒを演じ、互いに一歩も譲らない駆け引きを繰り広げる。
放送業界がこれほどツートップ作品に熱狂する背景には、「話題性」と「効率性」という緻密な計算がある。ある制作会社関係者は、「ヒットのリスクを分散する一方、厚いファンダムを結集して相乗効果を生み出せる」とした上で、「特に限られた話数の中で強い没入感を引き出さなければならないOTTのジャンル作品では、複雑な説明を加えなくても2人の関係の変化だけで密度の高い物語を完成させられる点が最大の強みだ」と説明した。
大衆文化の専門家も同じ見方を示している。大衆文化評論家のキム・ホンシク氏は、「最近、勢いが鈍っている女性の物語の空白を、現実味があり共感を得やすいブロマンス作品が埋めている」と指摘した。評論家のハ・ジェグン氏は、「熱い義理や極限の闘いなど、力強い物語を直感的に伝えられるため、男女を問わず視聴者を引きつける巧みな構成だ」と分析した。

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