『実験映画の巨匠』ジャン=クロード・ルソ…約40年の映画世界を網羅、国立現代美術館フィルム&ビデオ2026

デビュー作から最新作まで40年の作品世界を展望…全州で撮影した稀少作の上映とトークを無料で実施

『ジャン=クロード・ルソ:2026 ソウル国際実験映画フェスティバル EXレトロ(EX-RETRO)』ポスター[国立現代美術館提供。転載およびDB禁止]
『ジャン=クロード・ルソ:2026 ソウル国際実験映画フェスティバル EXレトロ(EX-RETRO)』ポスター[国立現代美術館提供。転載およびDB禁止]

光と時間の錬金術師がソウルに到着

アヴァンギャルド映画の生きた神話、フランス出身の巨匠『ジャン=クロード・ルソ』の40年にわたる芸術的な歩みを、ソウルのど真ん中で目撃できる決定的な機会が近づいている。

国立現代美術館(MMCA)はフィルム&ビデオ・プロジェクトの一環として『ジャン=クロード・ルソ:2026 ソウル国際実験映画フェスティバル EXレトロ(EX-RETRO)』を、来る24日から翌月2日までソウル館MMCA映像館で緊急開催する。1983年のデビュー作から2024年の最新作までを網羅する25本のマスターピースがスクリーンに蘇る。

ジャン=クロード・ルソ監督[国立現代美術館提供。転載およびDB禁止]
ジャン=クロード・ルソ監督[国立現代美術館提供。転載およびDB禁止]

フレームに閉じ込められた無限の宇宙

1946年にパリ生まれのルソは、1970年代のニューヨークで『オズ・ヤスジロウ』と米国『アヴァンギャルド映画』の洗礼を受け、自らの独自の文法を創り出した。人工的なシナリオや大げさな問題意識を排し、日常の断片や平凡な空間から芸術的なひらめきを汲み上げることが、よく知られている。

とりわけ、華やかな編集や躍動的なカメラワークを退け、『固定されたフレーム』『持続する時間』の美学を最大限に引き出す。この息をのむような静けさは、観客に日常的な空間を見慣れないものにし、新たな思索の次元へと引き上げる。マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭など世界最高峰の映画祭が彼を『実験映画の巨匠』と称えるのは、そのためだ。

ジャン=クロード・ルソ作『彼のアパートで』より[国立現代美術館提供。転載およびDB禁止]
ジャン=クロード・ルソ作『彼のアパートで』より[国立現代美術館提供。転載およびDB禁止]

23年ぶりに帰ってきた全州のにわか雨、そして巨匠との出会い

今回の回顧展の白眉は、何よりも上映作品のラインアップだ。デビュー作『窓辺で手紙を読む少女』(1983)を皮切りに、彼の芸術観が凝縮された『閉ざされた谷あい』(1995)、マルセイユのグランプリで輝いた『彼のアパートで』(2007)が上映される。とりわけ、2003年に全州国際映画祭を訪れた際に韓国の風情を込めた『にわか雨が来る直前』(2003)が23年ぶりに国内スクリーンにかかり、シネフィルたちの胸を高鳴らせる。

25日にはルソ監督が自ら来日し、観客とともに時間を過ごす。共に実施するソウル国際実験映画フェスティバル(EXiS)のプログラマーと、キム・ユンオク国立現代美術館学芸研究者がパネルとして参加し、彼の奥深い作品世界を解剖する充実したトークを繰り広げる。

本上映会とトークは全面無料で開放される。激しいチケット争奪戦が予想される事前予約は、15日午前10時に国立現代美術館の公式サイトで受け付けを開始する。

キム・ソンヒ国立現代美術館長は「現実の束縛から一歩身を引き、光と時間の本質を見つめてきた巨匠の息づかいを『アナログ・フィルム』の質感そのままに満喫できる、まれな機会です」とし、「観客の皆さんが『イメージの本質』を見通す哲学的な思索の場になってくれることを願います」と強調した。

映画人

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