
【試写会ファーストリアクション】
リドリー・スコット監督の新作〈ドッグ・スター:最後の希望〉はきょう公開される。〈ドッグ・スター:最後の希望〉は、人類を襲った大災厄で廃虚と化した世界を舞台に、謎の無線を頼りに新たな希望を求めて飛び立つパイロット、ヒックの極限サバイバルを描くドラマだ。シネプレイのソン・チャンオル記者がプレス・配給試写で作品を鑑賞し、短評を寄せた。
ソン・チャンオル/★★★/ポストアポカリプスとロードムービーの組み合わせが、ここまで優等生的とは
味付けは非常に安定している。ヒック(ジェイコブ・エローディ)が飛行するたびに見せる大自然の風景と、限られた尺でアドレナリンを引き上げるアクションは感動的な水準にある。問題は、本作がポストアポカリプスという枠組みを持ちながら、あまりにも間延びしている点だ。導入部はほとんどスローシネマなのに、クライマックスは拍子抜けするほど短い。ヒックの心情を描くための感情描写の積み上げが長く、それでも彼の変化が強く伝わってこない。個々の場面から監督の野心はうかがえるが、全体の物語や構成はジャンルの典型を踏襲している。映像美や音楽、俳優の演技といった印象的な要素が一つの作品として結びつかず、惜しい。



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