
ドラマを通じて、澄み切った透明感のあるイメージで愛されてきた俳優ペ・ヒョンソンが、映画〈失楽園〉で「リュ・ソヌ」役を演じ、これまでとはまったく異なる顔を見せる。前作〈顔〉のパク・ジョンミンに続き、ヨン・サンホ監督が今回選んだ新たな顔はペ・ヒョンソンだ。2人の縁は「地獄」シーズン2の撮影現場で始まった。1話分にも満たない短い出会いだったが、監督はその時に受けた印象を覚えており、ペ・ヒョンソンに初の映画主演を託した。
ヨン・サンホ監督は 「1話分ほどの短い出会いだったが、集中力が際立っていた。スタッフやほかの俳優と接する姿勢も印象的だった」と振り返り、「リュ・ソヌは純粋な面と冷ややかな面を併せ持つミステリアスな人物でなければならなかった。ペ・ヒョンソンなら、その両面を表現できると思った」と起用の理由を明かした。

ペ・ヒョンソンが演じる「リュ・ソヌ」は、全国を揺るがしたキャンピングスクールバス失踪事件の唯一の生存者で、9年ぶりに母親のもとへ戻ってきた息子だ。しかし、帰ってきたソヌからは、母親が覚えている純粋な少年の面影を見つけることができない。9年間の空白の間に、彼がどこで何を経験したのかは、最後までベールに包まれている。ペ・ヒョンソンは 「ソヌが何を考えているのか分からない冷ややかさに魅力を感じた。あからさまに怖さを見せるのではなく、抑制された態度の中から冷たさがにじみ出るようにしたかった」と役柄への解釈を語った。初日の撮影から最も難しい場面を演じ切ったペ・ヒョンソンについて、ヨン・サンホ監督も 「集中力に驚かされた。一瞬で冷ややかな姿に変わる演技力を持つ俳優だ」と評価した。
今回公開されたスチール写真は、ソヌを取り巻く謎を異なる温度感で捉えている。鏡に映った自分の顔をじっと見つめる1枚目のスチールでは、感情をまったく表さない無表情によって、彼が何を考えているのかうかがい知れない。続く、真夜中にフェンスの前に立つ2枚目のスチールは、くたびれた服装と暗闇の中で正面を見据える冷ややかなまなざしによって、彼がなぜそこにいるのかという疑問を抱かせ、緊張感を高める。最後まで胸の内を知ることのできない人物として物語の緊張感を引っ張るペ・ヒョンソンの活躍に、期待が高まっている。〈失楽園〉は10月21日、劇場公開される。



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