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ポール・トーマス・アンダーソン、14回の挑戦の末に初受賞…『各脚本賞』で無冠の呪いを断ち切る

映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』で生涯初のオスカー栄誉…トーマス・ピンチョン小説を完璧に脚色 ギレルモ・デル・トロ・クロエ・ジャオなどの巨匠を抑えて…BAFTA・ゴールデングローブに続きオスカーを制覇

2026年3月15日、カリフォルニア州ハリウッドのドルビーシアターで開催された第98回アカデミー賞授賞式で、アメリカの映画監督ポール・トーマス・アンダーソンが映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』で各脚本賞(Best Writing, Adapted Screenplay)を受賞し、ステージに上がった。 (Photo by Patrick T. Fallon / AFP)
2026年3月15日、カリフォルニア州ハリウッドのドルビーシアターで開催された第98回アカデミー賞授賞式で、アメリカの映画監督ポール・トーマス・アンダーソンが映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』で各脚本賞(Best Writing, Adapted Screenplay)を受賞し、ステージに上がった。 (Photo by Patrick T. Fallon / AFP)

ハリウッドの歴史上最も偉大な監督の一人とされながらも、オスカーとの縁がなかったポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson、55)がついに無冠の帝王から脱出した。15日(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスのドルビーシアターで開催された第98回アカデミー賞授賞式で、アンダーソンは映画『ワン・バトル・アフター・アナザー(One Battle After Another)』で各脚本賞を手にした。

◆ 14回の落選の末に得た貴重な成果…「歴史の一部になれて光栄」

これまで脚本賞5回、監督賞3回など合計14回オスカー候補に挙がったが、毎回惜しくも受賞を逃していたアンダーソンは、15回目の挑戦の末にようやくトロフィーを手に入れた。彼はギレルモ・デル・トロ(フランケンシュタイン)、クロエ・ジャオ(ハムネット)、ウィル・トレイシー(ブコニア)などの強力な競争相手を抑えて受賞に成功した。アンダーソンは受賞の感想で「この歴史の一部になれたことを信じられないほど光栄に思います」と述べた。

◆ トーマス・ピンチョン小説のエッセンスを捉えた『ワン・バトル・アフター・アナザー』

今回の受賞作はトーマス・ピンチョンの1990年の小説『バインランド(Vineland)』を緩やかに脚色した作品である。レオナルド・ディカプリオが新しい偽名で生きる元革命家の役を演じ、若手のチェイス・インフィニティが彼の娘として出演し、共演した。アンダーソンは難解で有名なピンチョンの世界観を自身の独自の視点で再解釈し、批評家から絶賛を受けた。彼は原作者トーマス・ピンチョンに「深い敬意と愛の借りがある」と特別な感謝を伝えた。

◆ 家族への献辞と子供世代への謝罪

アンダーソンは感想の中で妻である女優マヤ・ルドルフと4人の子供(パール、ルーシー、ジャック、アイダ)の名前を一つ一つ挙げて愛情を表現した。特に彼は「この映画は私たちの世代がめちゃくちゃにした世界を引き継ぐ子供たちへの謝罪の手紙でもある」と述べ、「同時に常識と品位を取り戻す次の世代への激励を込めている」と言い、会場から熱い拍手を引き出した。

◆ オスカー主要部門の総なめ予告…ショーン・ペンに続き監督賞まで?

『ワン・バトル・アフター・アナザー』はこの日、各脚本賞の他にも男優助演賞(ショーン・ペン)と今年新設されたベストキャスティング部門を制し、授賞式の主役となった。すでに英国アカデミー(BAFTA)、ゴールデングローブ、作家組合賞(WGA)などを制覇し、強力な受賞候補と見なされていたアンダーソンは、今回のオスカー受賞を通じて自身のキャリアの頂点を迎えた。

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