![映画「セリーヌとジュリーは舟に乗る」[ライトハウス提供。再販売・データベースへの転載禁止]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-09-26/033fcae8-1032-48fc-ac68-83d9a102a9fe.jpg)
現実と虚構の境界を崩すヌーヴェルヴァーグの巨匠、復活
フランス映画界の革新をけん引した「ヌーヴェルヴァーグ」の代表的な映画監督、「ジャック・リヴェット」の記念碑的作品「セリーヌとジュリーは舟に乗る」(1974年)が、ついに日本の観客の前に登場する。配給会社「ライトハウス」は、公開から52年を経て、同作を30日から全国の劇場で「国内初」公開すると発表した。
本作は、図書館司書の「ジュリー」(ドミニク・ラブリエ)と、三流クラブのマジシャン「セリーヌ」(ジュリエット・ベルト)が繰り広げるシュールな冒険を濃密に描く。2人の女性の偶然の出会いから始まる物語は、かつて「セリーヌ」が乳母として働いていた謎めいた邸宅へ「ジュリー」を導き、予測不能な展開を迎える。邸宅を出た後、記憶を失った「ジュリー」がポケットの中のキャンディーを手掛かりに断片化した真実を追い、やがて2人が事件の全容を解き明かすため、虚構と現実の境界に自ら介入していく過程が見どころとなる。
既存の商業映画に見られる画一的なプロットを徹底して退けた本作は、幻想と現実が奇妙に交差する唯一無二の美学を完成させた。なかでも、登場人物たちが虚構の物語に主体的に入り込む実験的な演出は、後に巨匠となる「デヴィッド・リンチ」監督の「マルホランド・ドライブ」(2001年)に多大な影響を与えたと評価されている。実際、米ニューヨークの権威ある映画機関「リンカーン・センター映画協会」は2015年、2人の監督の作品を並べて紹介する特集上映を開催し、2つの傑作の美学的なつながりを公認した。
「ジャン=リュック・ゴダール」、「フランソワ・トリュフォー」らとともにフランス映画の黄金期を主導した批評家出身の映画監督「ジャック・リヴェット」は、生涯にわたり映画という媒体の限界を試す大胆な作品世界を築いた。1974年の第27回「ロカルノ映画祭」で「審査員特別賞」を受賞し、早くから作品性を認められた本作は、時代を超えた芸術的成果によって、現代のシネフィルにも深い映像的余韻を残すとみられる。

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