
カントリー音楽にラテンの情熱を吹き込んだ独特の声が永遠に眠りについた。バンド「ザ・マーベリックス」の魂でありリードシンガーのラウル・マロがこの世を去った。
10日(現地時間)、ザ・マーベリックス側は公式ソーシャルメディアを通じて「最も深い悲しみをもって、私たちの友人であり兄弟であるラウル・マロの死去をお知らせします」と発表した。享年60歳。
◆ 「彼は人間の本性の力だった」
バンド側によると、ラウル・マロは先週の9日月曜日の夜、家族が見守る中、平和に目を閉じた。
彼は2024年6月に大腸癌4期の診断を受け、闘病を続けており、2025年9月には癌細胞が脳と脊髄膜に転移する稀な合併症であるレプトメニンギアル疾患(LMD)の診断を受けた。その後、予定されていたすべてのツアーをキャンセルし、治療に専念したが、最終的に病魔に勝てなかった。
バンドの仲間たちは追悼声明を通じて「ラウルの軌道にいたすべての人は、彼が感染力のあるエネルギーを持つ、拒否できない『人間の本性の力(Force of nature)』であったことを知っていた」と故人を称えた。

◆ マイアミからの音楽革命家
1965年にマイアミでキューバ移民の息子として生まれたラウル・マロは、1989年にザ・マーベリックスを結成し、音楽界に登場した。
彼は伝統的なカントリー音楽に自身のルーツであるラテンリズム、ロック、ロカビリー、スウィングを絶妙に混ぜ合わせた「ネオ・トラディショナル」サウンドで1990年代を席巻した。1995年に発表したヒット曲「All You Ever Do Is Bring Me Down」は、バンドのアイデンティティを最もよく示す名曲とされ、彼らはグラミー賞をはじめとする数々のトロフィーを手にした。
◆ 「人生と愛を具現化した人」
34年間彼と共に過ごした妻ベティは「愛するラウルのように、人生と愛、喜びと情熱、家族と友人、音楽と冒険を全身で具現化した人はいなかった」と悲しみを伝えた。遺族には妻ベティと3人の息子ディーノ、ビクター、マックスがいる。
ザ・マーベリックスは「彼の圧倒的な創作への貢献と世代を超えた才能は、アメリカを超えて世界に多文化音楽の力を示した」とし、彼の遺産は永遠に残るだろうと強調した。



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