![〈あなたが聞こえる〉 スチール[提供:リーズフィルム、ミスタリーピクチャーズ]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-05-07/8ece6519-184a-4bc6-9cc3-f21850d24e8e.jpg)
バルソンイーアンドエイ(代表:チェ・ユンヒ、ムン・ヤンゴン)が、ハマグチ・リュウスケ組の、日韓合作の長編映画 〈あなたが聞こえる〉(英題:I Hear You)(仮題)に、共同制作および海外セールスとして参加する。映画は去る4月29日にクランクアップしており、現在は後半作業を進行中だ。
〈あなたが聞こえる〉 は、済州島でサウンドスケープを採取していた日本人研究者のハルカが、正体不明の若い女性アユンに出会うことで、亡くなった母と自分自身の過去に向き合うことになる物語だ。母娘のように、あるいは別の自我のように似ている2人の女性の関係を通して、母性、愛、執着、暴力の感情を心理的に掘り下げていくサイコサスペンスである。ハルカ役には 〈ドライブ・マイ・カー〉 のキリシマ・レイカ、アユン役には 〈蜘蛛の巣〉 のチョン・スジョンが出演し、オク・テギョン、ナリタ・リョウなどが特別出演する。
監督・脚本はオエ・タカマサが担当し、ヤマモト・テルヒサが制作に参加する。2人はいずれも、〈ドライブ・マイ・カー〉 を共に手掛けたハマグチ・リュウスケ組の中核人物だ。ハマグチ・リュウスケは本作により、第74回カンヌ国際映画祭の脚本賞と、アカデミー国際長編映画賞を受賞し、世界的な名声を得た。オエ・タカマサは 〈ドライブ・マイ・カー〉 の共同脚本でカンヌの脚本賞を共同受賞し、その後、ディズニープラスのシリーズ 〈ギニヴァル〉 のシーズン1・2を執筆することで、ジャンルにおける力量を証明した。ヤマモト・テルヒサは 〈ドライブ・マイ・カー〉 をはじめ、カンヌのコンペティション部門招待作品 〈浅子〉、ヴェネツィア国際映画祭の受賞作 〈スパイの妻〉 などを制作した、日本を代表するプロデューサーだ。
制作会社ミスタリーピクチャーズは、ホラー/スリラー/ミステリーのジャンルに特化した制作会社であり、韓国・日本両国をまたぐネットワークを基盤に、グローバル市場を見据えたコンテンツを提供してきた。主要作品として 〈オクス駅の怪談〉(2022)、〈6時間後、あなたは死ぬ〉(2024)があり、また最近では、キム・ジェジュン主演のオカルトホラー 〈紳士:悪鬼のささやき〉 を日本で公開した。
一方、バルソンイーアンドエイは、アジア地域の主要スタジオおよびクリエイターと協力しながら、ジャンル映画の国際舞台への進出を牽引してきた。ベトナムのファンタジードラマ 〈ドン・クライ・バタフライ〉 をヴェネツィア国際映画祭の批評家週間で発表し、受賞の実績を上げているほか、〈シャッター〉、〈ランチョン:ランチョン〉 の反チャン・ピサンダナクン監督の新作 〈インヘリット〉 は、タイを代表するスタジオGDHと手を組み、共同で海外セールスを進行中だ。さらに、インドネシアの巨匠ジョコ・アヌワル監督の 〈ゴースト・イン・ザ・セル〉 は、バルソンイーアンドエイが共同制作および海外セールスとして参加し、ベルリン国際映画祭のワールドプレミア後に100か国余りへの販売を実現した。現地でも公開後にボックスオフィス1位を維持し、ヒットの旋風を巻き起こしている。バルソンイーアンドエイは、〈あなたが聞こえる〉 でこの流れを続けていく予定だ。
バルソンイーアンドエイのチェ・ユンヒ代表は、「日本のクリエイター陣による演出・脚本と、韓国の俳優および制作陣が有機的に結びついた共同制作」であるとし、「済州島の自然音を採集するサウンドスケープという設定が、2人の女性の心理と関係を徐々に揺さぶっていく装置として機能する点が印象的だ」と語った。さらに、「見えない音が感情を引き上げるやり方が、本作ならではの緊張感を生み出す新鮮な試みになっている」と述べ、「強烈な物語と感情の深みを備えているだけに、国内を超えてグローバルな観客にも訴求できると期待している」と付け加えた。
今回のプロジェクトは企画段階から、日韓両国のクリエイターと制作の実力が結びついた事例であり、完成作が生み出すシナジーに注目が集まっている。



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