[ファクトチェック]「オデッセイ」旋風の中の偽論争 国内唯一「アイマックス館」1.43比率の真実

全国27の上映館のうち70mmフィルム映写機は皆無、1.9対1のアスペクト比も公式仕様

映画『オデッセイ』撮影現場[ユニバーサル・ピクチャーズ提供。転載およびDB禁止]
映画『オデッセイ』撮影現場[ユニバーサル・ピクチャーズ提供。転載およびDB禁止]

「本物」に向けた渇望、スクリーンを超えた画質論争

クリストファー・ノーラン」監督の新作「オデッセイ」が劇場街に前例のないヒット旋風を巻き起こし、観客の足は「アイマックス(IMAX)」の上映館へ集中している。だが、ネット上を中心に国内には完璧な規格を備えた“本物”の上映環境がないのではないかという疑惑が浮上し、賛否が割れている。映画史上初めて全編を「70mmアイマックス・フィルム」で撮影した大作であるにもかかわらず、国内ではそれを余すところなく再現する映写設備とアスペクト比を備えた場所が極めて少ないことが、論争の焦点だ。

映画『オデッセイ』ポスター[ユニバーサル・ピクチャーズ提供。転載およびDB禁止]
映画『オデッセイ』ポスター[ユニバーサル・ピクチャーズ提供。転載およびDB禁止]

解像度の革命、18K画質がもたらす圧倒的な没入感

カナダで開発された上映システムのアイマックスは、1970年に大阪エキスポを通じて世界に初登場した。一般映画が35mmフィルムを縦に回しながら映写するのに対し、このシステムは、2倍の大きさである70mmフィルムを横に寝かせて動かす。1フレームに15のパーフォレーション(穴)を使ういわゆる「15/70mm」規格は、通常のフィルムに比べて10倍以上の情報量を収め、理論上は最大「18K解像度」に達する鮮明さを誇る。スクリーンのアスペクト比も、2.39対1の一般館とは異なり「1.43対1」または「1.9対1」として設計され、視界を満たす最大67%拡張された映像を提供する。

CGVのアイマックス上映館[CGV公式サイトの切り抜き。転載およびDB禁止]
CGVのアイマックス上映館[CGV公式サイトの切り抜き。転載およびDB禁止]

国内唯一の聖地「ヨンサマク(龍‎アマク)」だが、視線は割れる

原本のアスペクト比が1.43対1である今回の新作を、欠けることなく観るには、劇場側も同一の規格を備えていなければならない。現在、国内でアイマックス社と独占提携を結ぶCJ CGVの全国「27」上映館のうち、この“完全な正方形に近い”比率に対応しているのは、ソウル・龍山アイパークモール、いわゆる「ヨンサマク(龍アマク)」だけだ。

GV龍山アイパークモール「アイマックス・レーザー」上映館[CGV提供。聯合ニュース資料写真]
GV龍山アイパークモール「アイマックス・レーザー」上映館[CGV提供。聯合ニュース資料写真]

デジタル・レーザー映写機の限界か、それとも時代の流れか

唯一の代替手段であるにもかかわらず、一部の映画ファンはここですら“半端だ”としてけなす。15/70mmのフィルム映写機ではなく、4Kデュアル・レーザー映写方式(GTレーザー)を採用しているためだ。アナログならではの質感や極限の解像度を、完全に追いかけることはできないという技術的な物足りなさが、“偽物だ”という刺激的なレッテルを生み出した。だが、それは過度な潔癖主義だとの指摘が優勢だ。世界全体で、1.43対1のスクリーンとフィルム映写機を同時に備えた上映館はわずか「41か所」にとどまり、国内ではそもそもフィルム映写機自体が皆無の状況だ。

昨年1四半期時点の世界のアイマックス上映館規模[アイマックス社のSEC報告書の切り抜き。転載およびDB禁止]
昨年1四半期時点の世界のアイマックス上映館規模[アイマックス社のSEC報告書の切り抜き。転載およびDB禁止]

1.9対1の真実、メーカー本社が認めた正規規格

残り26上映館が採用している1.9対1の比率について、“ライマックス(Lie+IMAX)”だと嘲笑する現象も取り上げるべきだ。商業用マルチプレックス環境に合わせてデジタル・システムを導入し、その結果として生まれたこの比率について、本社側は明確な立場を取っている。公式ホームページで、映画制作側が2つの比率の両方を念頭に置いて撮影することを明記し、1.9対1もまた公式規格であると断言したのだ。

CGV狎鷗亭のアイマックス館[CGV提供。転載およびDB禁止]
CGV狎鷗亭のアイマックス館[CGV提供。転載およびDB禁止]

商業性と芸術性の折り合い、観賞の本質を問う

劇場事業者の立場として、1.43対1の上映館を軽々しく増やせない理由ははっきりしている。そもそも、この規格で撮影されたコンテンツ自体が絶対的に不足しているからだ。普段はスクリーンの上下に巨大なブラックバー(余白)を残して上映せざるを得ないという非効率を引き受けなければならない。専門家は、完璧なスペックを追い求める大衆の熱意は肯定できるが、本質を見失ってはいけないと助言する。監督本人でさえ一般館鑑賞の価値を認めている以上、規格にこだわり続けるよりも、作品が伝えるメッセージと映画的体験そのものに集中する必要がある。

ソウル市内のある映画館の様子[聯合ニュース資料写真]
ソウル市内のある映画館の様子[聯合ニュース資料写真]

スペックより重要なのは鑑賞の姿勢、映画的体験の完成

映画は結局、観客の視線の中で完成する。技術的な数値や上映館のスペックが、感動の絶対的な尺度になり得るわけではない。スクリーンの大きさよりも重要なのは、作品に向き合う私たちの開かれた姿勢なのだろう。

映画人

【ボックスオフィス】『オデッセイ』連休だけで231万人が集結…公開12日で500万人突破
ニュース
2026/8/18

【ボックスオフィス】『オデッセイ』連休だけで231万人が集結…公開12日で500万人突破

巨匠 『クリストファー・ノーラン』監督の新作 『オデッセイ』が、劇場街を完璧に掌握した. 解放記念日(光復節)連休の期間だけで、実に231万人の観客を集め、公開12日で累計観客数は500万人を軽々と上回った. これは単なるヒットを超え、劇場街に活力を吹き込む爆発的なシンドロームだ. 神話的叙事と驚異の演出が出合い、止まることのない興行疾走18日付の映画館入場券の統合前売りシステムのデータによると、先月14日から17日まで 『オデッセイ』は合計231万2千人あまりの観客を動員し、累計観客数516万3千人あまりを達成した. 先月5日の公開以降、一度も 『ボックスオフィス』の1位の座を譲らない無欠の興行ペースで走り続けている. 観客数の増加傾向は、さらに驚くべきものだ.

イム・ヨンウン、10周年スペシャルアルバムでカムバック…来月8日に『アイム・ヒーロー10』を発表
ニュース
2026/8/18

イム・ヨンウン、10周年スペシャルアルバムでカムバック…来月8日に『アイム・ヒーロー10』を発表

10年の物語が『アイム・ヒーロー10』で完成歌手イム・ヨンウンがデビュー『10周年』を記念するスペシャル・デジタル・アルバム『アイム・ヒーロー10』(IM HERO 10)で大衆のもとへ戻ってくる. 同アルバムは、来月4日から始まる大規模スタジアム・コンサートの熱がまだ冷めやらぬ8日午後6時に、電撃的にベールを脱ぐ. 所属事務所『ムルゴギ・ミュージック』は18日、公式SNSチャンネルを通じて感覚的なティザー映像を公開し、新アルバムの発売を公式化した. 所属事務所側は「今月8日にデビュー10周年という記念碑的な瞬間を迎えたイム・ヨンウンが、頼もしいサポーター『英雄時代』に忘れられない賛辞を贈る予定だ」と伝えた. スタジアムの熱が新譜発売へつながる圧倒的な動き新譜の発売に先立ち、圧倒的なスケールのライブ・ステージがまずファンの前に登場する.

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