![死去したナカミュラ・ユリさん[所属事務所アルファエージェンシーのホームページから]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-09-15/2ab9cd7f-d76e-41c0-b5bd-d71c6ed51dd9.jpg)
銀幕を去ったスター、長い闘病生活に幕
映画『パッチギ! LOVE&PEACE』で強い印象を残した在日コリアン4世の俳優ナカムラ・ユリさんが、44歳で死去した。日本の所属事務所アルファエージェンシーは14日、ユリさんが1日に直腸がんのため死去したと公式に発表した。
所属事務所によると、ユリさんは13年前に初めてがんと診断され、過酷な闘病生活を乗り越えて奇跡的に復帰を果たした。その後も多方面で精力的に活動を続けていたが、昨年初めに再び病魔に襲われた。がんの再発に加え、命に関わる腸閉塞も併発し、回復することはなかったという。
1982年、大阪で在日コリアン3世の父とソウル出身の母の間に生まれたユリさんは、自らのルーツに深い誇りを抱いて生きた芸術家だった。16歳という若さでオーディションを経て歌手として芸能界入りし、その後俳優に転身して新たな転機を迎えた。
なかでも2007年公開の映画『パッチギ! LOVE&PEACE』は、俳優人生を大きく変えた記念碑的な作品だ。劇中では、在日コリアンであることを理由に社会の壁にぶつかりながらも屈しない気骨ある人物を完璧に演じ、一躍スターダムに駆け上がった。この圧倒的な熱演により、同年の全国映画賞女優賞と大阪シネマフェスティバル新人賞を受賞し、批評家と観客の双方から高い評価を得た。
![映画俳優ナカムラ・ユリさん 2007年、釜山国際映画祭出席のため訪韓したナカムラ・ユリさん[聯合ニュース資料写真]](https://cdn.www.cineplay.co.kr/w900/q75/article-images/2026-09-15/b1978a5c-6885-4b6b-9d4a-182dc355592b.jpg)
国境を越えた演技への情熱、永遠に残る足跡
ユリさんは韓国との特別な縁も大切にしていた。2007年に釜山国際映画祭出席のため訪韓した際、報道機関のインタビューで「2002年の日韓ワールドカップの時、周囲から『韓国が負けろ』と言われると、とても腹が立った。今では自分が在日コリアンだと堂々と明かせることがうれしい」と語り、揺るぎないアイデンティティーを示していた。
そのフィルモグラフィーはジャンルを問わず多彩な輝きを放った。映画『8年越しの花嫁』、『呪怨―怨霊の復活』をはじめ、ドラマ『クロサギ』、『月の恋人~Moon Lovers~』など数多くのヒット作で存在感を示した。さらに2014年にはキム・ソンス監督の日韓合作映画『無名人』に出演して韓国映画界と直接交流し、昨年は世界的な動画配信サービス、ネットフリックスのオリジナル作品『ロマンティック・アノニマス』で韓国俳優ハン・ヒョジュと共演。最後まで冷めることのない演技への情熱を燃やし続けた。

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