私はサブカルチャーに目がない。映画だけでなく、ウェブトゥーン、ゲーム、漫画、アニメなど、斬新な物語や題材、キャラクターを扱うものには、まず目を通す。漫画本を入り口に「オタク」の世界へ足を踏み入れた私は、電子書籍で漫画を読み、スマートフォンでウェブトゥーンを読む「大人子ども」になった。けれど、一人で見るだけでは面白さも半減する。一緒に見ればもっと楽しめそうな作品を、雑食オタクの視点で取り上げ、[ソン・チャノルの漫画本]を描いていく。
100という数字には驚かされる。何であれ100が付けば、おのずと壮大な何かが思い浮かぶ。現在人気を集める連載漫画2作品も、100巻を超え、「歴史」となった。一つは尾田栄一郎の「ONE PIECE」、もう一つは青山剛昌の「名探偵コナン」だ。とりわけ、冒険ものとして物語を広げやすい前者とは異なり、後者が「推理」という限られたカテゴリーの中で今まで続いていることには、驚かずにはいられない。
こうして現在はもっぱら「名探偵コナン」に打ち込んでいる青山剛昌にも、かつて「ONE PIECE」のような少年漫画を描いていた青年時代がある。1988年から1993年まで、漫画「YAIBA」を連載していた頃だ。今や実に30年が過ぎた往年の漫画だが、韓国では文化開放後になってようやく正規版が刊行されるようになり、発売は1998年のことだった。ひと言でいえば、「名探偵コナンの作者による少年漫画」という看板で紹介されたといっても差し支えない。ともあれ、「YAIBA」は「名探偵コナン」を除けば彼の最長連載作であり、人気作でもある。最近も完全版の刊行やリメイクアニメの放送で、再び話題を集めた。

「YAIBA」は、父・鉄剣十郎と生まれてからずっとジャングルで暮らしてきた鉄刃が、日本で暮らすことになって巻き起こる出来事を描く。向こう見ずで好き勝手に振る舞い、人間社会にまったく触れたことのなかった刃が、同年代の女子中学生・峰さやかと一緒に学校に通うところから幕を開ける。もちろん「少年漫画」らしく、ほどなくして刃が剣道に天賦の才を持つ少年であり、まさに「強さ」に並々ならぬ執着を抱く姿が描かれ、次第に対決の舞台が整っていく。刃はさやかの通う中学校の剣道部で、鬼丸猛という少年と決闘する。これに刺激を受けた猛が、家宝の「風神剣」に手を出し、その剣に眠っていた風神の鬼に取りつかれたことで、物語は本格的に動きだす。


この時点から「YAIBA」は、「少年漫画」と聞いて思い浮かぶ、あの展開をたどっていく。風神に取りつかれた猛に刃も刺激され、今度は刃が風神剣に対抗できる雷神剣を手に入れようとすることで、本格的な対決の構図が生まれる。その間に猛は力を完全に覚醒させ、日本全土を支配するなど、事態はどんどん大きくなっていく。風神剣と雷神剣から始まった構図は、その戦いが一段落する頃になると、新たな力を持つ剣や新たな敵の登場によって、ますます規模を広げていく。そのためか、冒険ものとして始まり、対決路線へとかじを切った後、少年漫画の歴史に名を刻んだ「ドラゴンボール」を思わせるところがある。

「YAIBA」のもう一つの魅力は、日本文化に根付く鬼にまつわる説話や、さまざまな剣聖を作中に織り込んでいることだ。刃が雷神剣を手に入れる過程で師匠として加わるのは宮本武蔵。漫画ファンには「バガボンド」の主人公としておなじみの、伝説的な剣聖である。もっとも、作中ではあまりにも長く生きたために小柄なおじいさんになっているが、それでも、まだ未熟な刃にさまざまな教えを授ける導き手として活躍する。そして、この武蔵とともに、彼のライバルとして知られる佐々木小次郎も登場する。このほかにも歴史に名を残した武士たちが、本人として、あるいは彼らをモチーフにしたキャラクターとして登場するため、この分野に詳しい読者なら、青山剛昌版の剣聖列伝を眺める楽しみがある。一方で、こうした特徴は当時、「日本色」が色濃く出たものと映り、韓国では比較的大きな人気を得られなかった理由でもある。
ただ、今読もうと思うと、大きな難点が一つある。すでに30年前の漫画だけに、どうしても全体的に「下品」な部分があるのだ。あの時代の日本漫画特有の、セクハラに近い冗談が少なからずあり、ヒロインが中学生であるだけに、どうしても居心地の悪さを覚えてしまう。それでも、序盤のそうした部分を承知のうえで読み進めれば、それなりに新鮮な少年漫画の面白さを味わえるだろう。

現在、「YAIBA」は完全版、そしてリメイクアニメで楽しむことができる。アニメ〈YAIBA〉は、2025年に全24話のシーズン1の放送を終え、2027年の放送を目指してシーズン2を制作している。シーズン1で全体のちょうど半分ほどを描いたので、シーズン2で完結する可能性が高そうだ。気になるなら、シーズン2は2027年1月から放送予定なので、今から少しずつ見ておくといいだろう。完全版は全10巻が刊行済みなので、青山剛昌の画力が頂点に達した時期の絵を楽しみたいなら、漫画本で読むことをお勧めする。



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