※ 〈ホッパーズ〉 ジョン・コディ・キムストーリー・スーパーバイザー&チョ・ソンヨンライティングアーティストインタビューは 1部で続きます。

メイブルが直面する事件と葛藤を通じて現代の観客に投げかけたかった自然と人間に関するメッセージがあるとしたら?
ジョン・コディ・キム 人間と動物が共存すること。それが映画の最大のテーマでありメッセージだった。ジョージが毎回言うのは、私たちは皆一緒にいるということ、人間の家、動物の家、それらはすべて一つの大きな場所であるということがジョージの『池の法則』(The Pond Law)だ。他人の家も自分の家のように。もちろん皆が(その気持ちが)一致しないことも多い。メイブルとジェリーがいつも喧嘩しているように。しかしその二人もより大きな問題が現れると、それを解決しようとお互いの違いを脇に置いてどうすればより大きな問題を一緒に解決できるかを知るようになる。それが映画の大きなメッセージだった。
メイブルが車の中でスマートフォンで音声変換して会話するシーンが印象的だ。このシーンはどうやってアイデアを集めて作られたのか?
ジョン・コディ・キム 私がそのシーンで本当にたくさんのアイデアを出した。そのシーンのストーリーボードも作った。さっき言ったように部屋に監督、作家、ストーリーアーティストたちが集まり、このシーンをどう作るか、メイブルとジェリー市長がどう話すかを悩んだ。単に追いかけっこするシーンではなく、人質劇のような感じでどうコメディを入れられるかがポイントだった。映画ではイヤフォンがないと人間と動物は会話できないから、どうやって会話を交わすかが鍵だった。最初は電話でテキストを打って見せることにした。しかしそれを絵に描いてみると、書いて見せて書いて見せてするのが不自然だった。私たちの間で悩んでいるうちに『話す方法があるのでは?』と思い出し、他のアイデアも一緒に思いついた。こうすればずっと使えるかもしれないと思った。だからそのTTSを使うのはそのシーンだけだったが、ストーリーボードを描いて他のスタッフにも見せると『こんなシーンは私たちの映画にしかないようだ、特別なシーンだ』という反応が多かった。だからこれを最後のシーンでも活用することになった。

ヒューマニズムそのものに特に気を使ったという反応が多い。こうしたヒューマニズムを作るためにどのような方向で気を使ったのか?
ジョン・コディ・キム そのバランスを見つけることが重要だった。メイブルとジェリーが争うシーン、または動物たちが悪役のように描かれず、動物も人間も一方的に悪いわけでも善いわけでもないように描くことが重要だった。だから私たちが最初に始めた時に 〈もののけ姫〉、 〈ぽんぽこ狸合戦〉 など宮崎駿監督と高畑勲監督、スタジオジブリの映画をたくさん見た。完全に悪役として描かれない部分を探すために。ジェリー市長も最初はとても悪い人のように描かれるが、後にただ自分の仕事をしている人として描かれる。市長としてこの街の人々の交通時間を減らそうとしているし、また日常でも自分の母親を大切に世話している。そうしたシーンを見せることで観客が『ジェリーは完全に悪い人ではなく、良い部分があるんだな』と感じるようにした。メイブルも市長と争うシーンであまり強く見えると少しその強度を下げるようにした。
チョ・ソンヨン ライティングの面で言うと、ジェリーを悪役のように表現することもできたが、言った通り母親をよく世話する、自分の仕事に忠実な人だ。だから少しドライに表現できるが、母のためにホットケーキを美味しく焼くというようなシーンを非常に温かく愛らしく表現しようとした。朝に成功の象徴である力強い馬の絵がある場所で起こるシーンなどで、自分の任務に忠実な市長の姿を描いて『この人も悪役や冷酷な政治家ではない』ということをバランスよく表現しようとした。ジェリーはただ動物の生息地についてよく知らなかった人だ。しかしメイブルの立場からすると、その場所は(動物だけでなく)祖母との思い出が詰まった大切な場所だ。だからそうした個人的なものを見せながら、私たちがその人を理解できるように、観客が彼が担っている役割を理解できるようにこう表現しようとした。

ダニエル総監督もシナリオの方で活動していたが、今回の作品で演出者になった。お二人も監督の夢を抱いているのか、そしてもし自分の作品を作るとしたらどんな作品を作りたいのか。
チョ・ソンヨン 学校に通っていた時にアニメーションを専攻してアニメーションを一つ作ったことがある。 〈おばあちゃん〉という作品で、私の祖母と私たちの国の歴史に関する作品だ。映画祭でも上映されたりした。だから今後作品をするなら私も韓国的なものをやることになると思う。こうして海外に出てきて住んでいると韓国が恋しくなり、韓国的なことをやりたいという欲望が大きくなる。韓国に住んでいた時は他のものがより良く見えたので(笑)、フランス映画やディズニースタイルのアニメーションがとても好きだった。アメリカに出てきて住むようになってからは韓国の伝統的なものに興味が多くなった。だからそうした素材で作品ができればどれほど良いかと思う。
ジョン・コディ・キム 私も子供の頃から監督になりたいと思っていた。物語を語るのがとても好きだったから。だから子供の頃から漫画をたくさん読んでレゴで映画のようなものをたくさん作った。学校でも少し怒られたりして(笑)。それから高校に通いながらたくさん映画を撮り、そこでカルアーツ(CalArts)に行ってアニメーションをすることになった。2013年か14年にウェルシュ・コーギーが出てくるゾンビアニメーション(〈Steadfast Stanley〉)を作ったこともある。ピクサーに入社して最初に投入されたプロジェクトが 〈ホッパーズ〉だ。5年間 〈ホッパーズ〉を作りながら動物に関する映画が私に合っているように思えた。未来に監督をすることになったらこんな映画をすると思う。もちろん監督は楽しいが、それだけストレスも多い。ダニエル総監督が今回の作品をやっている間に髪の色がたくさん変わった(笑)。6年もかかったが、それでも楽しかったからこの映画を作ることができた。
さまざまな領域でAIの使用比率が高まっている。ピクサーではAIをどう考えているのか、そしてAIの発展にも人間ができることは何か?
チョ・ソンヨン AIが急速に発展しているので心配や恐れも多いようだ。ピクサーはアニメーションテクニシャンの先駆者なので、まだAIを使用していない。ピクサー全体の立場はわからないが、私個人の立場で言うと、ピクサーは本当に毎作品に心を込めている。例えば実写を撮ってアニメーション化するロトスコープ技法や実際の演技をデータにして適用するモーションキャプチャーなどをピクサーでは行わない。私たちは職人精神があるので、一つ一つアニメーションすることを重視している。シェーディングやテクスチャも写真を撮って行うことができるが、それも手で全て描くことを強みと考えている。AIが影響を与えることはあるだろう。しかしそれほど大きな影響を受けるとは思わない。もし使用することになれば、助けを受ける程度だろう。人間が行うにはあまりにも繰り返しの作業のように時間を短縮してくれる部分で受けられるのではないか。それでも私たちは早くしようとするより、どうすれば私たち全員がこの作品に心を込めて注ぎ込むかを重点的に考えているので、大きな影響を受けないと思う。
ジョン・コディ・キム 先ほどの回答をよくしてくれたので、これ以上言うことはない(笑)。とにかく 〈ホッパーズ〉はAIを使わなかった。これからもこうであってほしい。未来にAIを使うとしたら、助ける道具として助けを受けることになるだろう。しかしストーリーやアイデア、あるいは全体的な色合いを選ぶなど、想像力が必要なことは私たちアーティストが時間と心を込めて作りたいものを作るだろう。AIが生産するものは私たちピクサーではその方向には行かないだろう。

〈ホッパーズ〉をぜひ劇場で見るべき理由として最後の挨拶をお願いする。
チョ・ソンヨン 動物たちがたくさん出てくるので群衆シーンが多い。だから大きな劇場で見ないと動物たちのダンスや楽しい姿を面白く見ることができない。友達が試写会で観客と一緒に見たが、観客と一緒に大笑いしながら見たと言っていた。大きな劇場で一緒に楽しんでいただければと思う。ブラシストローク一つ一つを調整しながらシーンを作った。その壮大さを感じていただけるだろう。
ジョン・コディ・キム 劇場で一緒に見るとさまざまなリアクションを感じることができる。驚いたり笑ったり、そうしたことは劇場で他の人と一緒に見ることでより楽しいエネルギーを感じることができる。ストーリーが思ってもみない方向に進んだり、ある部分はコメディなのに突然恐怖のようになったり、また別の奇妙なストーリーに流れたりする。それでも出てくる動物たちは本当にとても可愛い。最後に感動と温かさをすべて混ぜ合わせて作った。だから劇場で見れば面白いだろう。



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