『ジュラシック・パーク』の永遠の英雄 サム・ニール死去…78歳

13日(現地時間)遺族およびソーシャルメディア公式発表… オーストラリア・シドニーの病院で家族のそばで永眠 2022年に血液がん(T細胞リンパ腫)と診断されたが、最近は完治判定を受けていたものの、予期せぬ突然の悲劇 映画『ジュラシック・パーク』のドクター・アラン・グラントから『ピアノ』『ペニー・ブラインダーズ』まで、50年に150本余りを縦横無尽に ニュージーランド、オーストラリアの首相が相次いで弔意… 「私たちの映画産業を世界へ導いた最高の文化的アイコン」

映画『ジュラシック・パーク』シリーズの永遠の主役であり、ハリウッドを代表する演技派の巨匠サム・ニール(Sam Neill)がこの世を去った。最近まで血液がんを克服して完治判定を受けたとの知らせで多くのファンが安堵していた矢先だっただけに、同氏の突然の訃報に世界中の映画界が大きな悲しみに沈んだ。

サム・ニール(Sam Neill) REUTERS/Mario Anzuon
サム・ニール(Sam Neill) REUTERS/Mario Anzuon

■ がんを克服したが、予期せぬ悲劇…「家族の胸の中で、尊厳をもって息を引き取る」

13日(現地時間)の海外報道によると、オーストラリア・シドニーのセント・ビンセント私立病院で治療を受けていたサム・ニールは、家族が見守る中で穏やかに息を引き取った。

遺族は同氏の公式インスタグラムの声明を通じて、「非常に大きな悲しみの中で、サム・ニールが7月13日(月曜日)、オーストラリアのシドニーでこの世を去ったことをお伝えします」とし、「最愛の人を失ったことはあまりにも突然で、想定外ではありましたが、サムが最後までがんのない(cancer-free)健康な状態を維持していた点に慰めを得ています」と発表した。故人は2022年に希少な血液がんである「第3期・血管免疫芽球性T細胞リンパ腫」(3기 혈관면역모세포성 T세포 림프종)を診断され闘病していたが、継続的な治療の末に最近、完治判定を受けていた。そうしたことから今回の突然の死去の知らせは、ファンや同業者に一層の衝撃を与えている。

訃報が伝わると、クリストファー・ルクソン(Christopher Luxon)ニュージーランド首相はソーシャルメディアで、「この国に映画産業がほとんど存在しなかった時代から始まり、50年を超えてニュージーランドの物語を世界へ伝えた偉大な巨匠だ」と故人の文化的功績をたたえた。アンソニー・アルバニージ(Anthony Albanese)オーストラリア首相も「サムは独特のユーモアとウィットで病と闘い、毎瞬で品格ある演技を示した。オーストラリア人の心の中に永遠に記憶されるだろう」と深い哀悼の意を表した。

■ 法学の落第生から『ジェームズ・ボンド』候補まで…伝説となった50年のキャリア

1947年に北アイルランドで生まれ、1954年にニュージーランドへ移住したサム・ニール(本名 ナイジェル・ジョン・ダーモット・ニール)は、大学時代に法学を専攻するも落第したことをきっかけに、演劇の舞台に足を踏み入れた。週給わずか35ドルを受けながらも演技に打ち込んだ彼は、1977年の映画『眠れる犬たち(Sleeping Dogs)』でハリウッドに名を知られ、1986年にはロジャー・ムーアの後を継ぐ次代の「ジェームズ・ボンド」有力候補として、スクリーンテストを受けたこともあった。

キャリアの頂点は1993年だった。ジェーン・カンピオン監督のオスカー受賞作『ピアノ(The Piano)』で、執着的な夫アリステア・スチュアート役として名演を見せたのに続き、スティーヴン・スピルバーグ監督の大作『ジュラシック・パーク(Jurassic Park)』では古生物学者ドクター・アラン・グラント役を務め、世界的な大スターの仲間入りを果たした。その後はスリラー『デッド・カーム(Dead Calm)』、SFホラー『イベント・ホライゾン』、そして英国で大人気のドラマ『ペニー・ブラインダーズ(Peaky Blinders)』の、腐敗したチェスター・キャンベル警部役まで、善と悪を行き来する“さまざまな顔”を証明した。

サム・ニール(Sam Neill) Photo by TORU YAMANAKA / AFP
サム・ニール(Sam Neill) Photo by TORU YAMANAKA / AFP

■「死ぬのは怖くない。 ただ、名残惜しいだけ」…舞台を愛した永遠の“卿”

映画の外では、サム・ニールはニュージーランドのセントラル・オタゴ地区で「トゥー・パドックス(Two Paddocks)」という有名ワイナリーを運営する、洗練された農夫でもあった。彼は自身の農場にいる動物たちに、ローラ・ダーン(鶏)、カイリー・ミノーグ(鴨)、ヘレナ・ボナム=カーター(牛)など、仲間のスターたちの名前を付けるという陽気なユーモアの感覚で、広く人々と交流してきた。

2023年に出版した回顧録で、彼はがん闘病の事実を告白し、毎月化学療法を受ける過酷な生活を続けながらも、引退を強く拒否していた。さらに『ガーディアン』とのインタビューで「死ぬことはまったく怖くない。だた、自分が丁寧に植えたオリーブの木やヒノキが育つのを見たいし、愛らしい孫たちが大きくなる姿ももっと見たいから、少し名残惜しいだけだ」と、達観しつつも温かな人生観を示し、大きな感動を与えたこともある。

演技部門での功績が認められ、1991年に大英帝国勲章(OBE)を受けた。そして2022年に、ついに勲爵位(Knighthood)を叙されたことで「サー・サム・ニール(Sir Sam Neill)」となった。50年間で150本を超える作品で、人類に冒険と感動を贈ってきたスクリーンの英雄は、ついに同氏が愛した大地の上で永遠の眠りについた。

映画人

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