
メッシの引退試合を超える、80カ国以上から集まった熱気
開演を待っていたファンは、席に着くなり涙を流した。自分で作った韓服を着て開演を待つ10代の少女は、インタビュー中も高ぶる気持ちを抑えられなかった。公演が終わった後も、ファンは互いを抱きしめたまま、しばらくその場を離れられなかった。
「BTS」のアルゼンチン最終公演は、熱狂的な歓声と涙で始まり、涙で幕を閉じた。
24日(現地時間)に開かれた「BTS」の3公演目となるこのステージは、世界80カ国以上に生中継されるライブビューイングとして実施され、開演前から熱気に包まれた。
開演の3時間前から、数万人の「ARMY」は、アルゼンチンのサッカー場でおなじみの応援コールをまねた「オーレ、オーレ、オーレ、バンタン、バンタン」と叫び、ウェーブを続けた。

文化革命として根付いたK-POP、「韓流」の変わった存在感
現場を取材していた海外メディアの記者は、会場を埋め尽くしたファンの歓声に驚きを隠せなかった。「韓流がここまでとは本当に思わなかった」と語り、「『BTS』ファンの歓声は、サッカーの神様『リオネル・メッシ』の代表引退試合の時よりも、はるかに熱く、大きい」と評した。
さらに、「サッカーやタンゴ、ラテンロックへの誇りが強いアルゼンチンで、韓国のグループがこれほど熱烈な歓声を集める姿は、『BTS』によって『韓流』の存在感が変わったことを明確に示している」と強調した。
ペルーから来たカルラさん(40)は、「ラスベガスで4公演、ペルーで2公演を見て、今回はアルゼンチン公演を見るために来た」と話した。
自分で作った韓服を着たアレさん(17)は、「幼い頃から『BTS』が好きだったので、ついに生で公演を見られると思うと、うれしくて涙が出た」と胸いっぱいの思いを語った。

記者も魅了する魅力、韓国文化への爆発的な関心
アルゼンチンの主要メディアで公演を取材した記者の中にも、熱心なファンが少なくなかった。現地有力紙クラリンのオルネラ・サイタ記者は、腕に「BTS」に関連した小さなタトゥーを入れ、韓国語を学んでいると明かした。ラ・ナシオンやインフォバエの記者たちも、10代の頃から彼らの音楽を聴いて育った熱心な「ARMY」であることが分かった。
「BTS」の人気は音楽にとどまらず、韓国語の学習や韓国文化への爆発的な関心につながった。会場には韓服を自分で仕立てて着たファンが現れ、数万人の観客が韓国語の歌詞を覚え、メンバーと一緒に大合唱を披露した。海外特派員の一人はその光景を見て、「『BTS』は文化革命だ」と感嘆した。

現地文化への深い敬意、完璧な交流のステージ
メンバーたちは現地文化を尊重し、ファンとの距離をさらに縮めた。初公演ではサッカー代表チームのユニフォームを着てステージに立ち、2公演目ではメンバーの「V」が、2022年カタール・ワールドカップのアルゼンチン代表応援歌「ムチャチョス」を歌い、爆発的な歓声を呼んだ。
最終公演でもメンバーたちは、「リオネル・メッシ」が着用した、異なる時期のアルゼンチン代表ユニフォームやジャケットを身にまとって登場した。現地の人々の愛着を細やかに反映した、完璧な準備だった。韓国文化を伝えるだけでなく、相手の文化や心情を深く理解しようとする姿勢が、公演の熱気をいっそう高めた。

音楽が生んだ善い影響、現地社会に届けた温もり
会場を訪れたファンの活動は、ステージの外でも輝いた。現地のファンは最近、「BTS」から受けた慰めを社会に還元しようと、アルゼンチンの小児病院「ガラハン病院」に多額の寄付を行い、現地社会から大きな注目を集めた。
最後のステージで歌声が響き渡ると、「ARMY」はひときわ大きな声で、韓国の民謡「アリラン」を歌った。民謡の歌詞が、アルゼンチンを去る7人のメンバーに「行かないで」と懇願しているかのような、胸を打つ場面となった。
「BTS」のメンバーは、アルゼンチンのファンの情熱に深い感謝を伝え、必ずまた戻ってくると固く約束した。長い待ち時間の末に再会した7人の最後のあいさつを見送ったファンは、互いに抱き合って涙を流した。公演終了後も、紫色の波はなかなか消えなかった。

南米5都市を巡る大規模ツアー、ブラジルで華やかなフィナーレへ
「BTS」はブラジルで28日、30日、31日に続く公演を最後に、「ARIRANG TOUR」の南米5都市14公演、全席完売の大規模ツアーを成功裏に締めくくる。

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