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懐かしのSF『スター・トレック』のチェコフが星に…ウォルター・ケーニッグさん、90歳で永眠

1967年に加わった伝説の航海士、25日、LAの自宅で永眠

ウォルター・ケーニッグ [AFP=聯合ニュース資料写真。転載・データベースへの収録禁止]
ウォルター・ケーニッグ [AFP=聯合ニュース資料写真。転載・データベースへの収録禁止]

医学を学ぶ学生から宇宙艦隊の航海士へ、劇的な俳優人生

人気SFシリーズ『スター・トレック』でロシア人航海士「パベル・チェコフ」を演じ、世界中から愛された俳優ウォルター・ケーニッグさんが、25日(現地時間)に亡くなった。90歳だった。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)など主要メディアによると、ウォルター・ケーニッグさんはカリフォルニア州ロサンゼルス(LA)の自宅で、家族に見守られながら老衰のため安らかに息を引き取った。

1936年、イリノイ州シカゴ生まれ。初めは演技とは無縁の医学の道を歩んだ。グリネル大学で医学を専攻した後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に編入し、心理学の学士号を取得。幅広い学問的素養を身につけた。

しかし、大学時代に経験した演劇の舞台が、彼の人生の進路を大きく変えた。本格的に演技を学んだ後、テレビドラマ『デイ・イン・コート』でデビュー。その後、『アンタッチャブル』、『アルフレッド・ヒッチコック・アワー』などの話題作に出演し、確かな演技力を示した。

彼の名を人々の記憶に深く刻みつけた決定的なきっかけは、1967年に『スター・トレック』シーズン2に加わったことだった。演じた「パベル・チェコフ」は、ロシア出身の若く意気盛んな航海士で、英語読みの「チェコフ」の名でより広く知られている。

当時の『スター・トレック』のキャスティングは、冷戦時代の壁を越える画期的な試みだった。人類が一つになり、ロシアとアメリカが同じ宇宙艦隊に乗り込むという未来志向のビジョンを描いた。また、30代の俳優が中心だったカーク船長とスポック博士の間に、若年層の視聴者を呼び込むための戦略的な存在として投入され、作品に新たな活力をもたらした。

1969年にオリジナルシリーズが終了した後も、彼の活躍は続いた。1980年代に『スター・トレック』の舞台がスクリーンへ移ると、再び「パベル・チェコフ」役に復帰した。特に映画『スター・トレック2/カーンの逆襲』では、物語の中心を支える重要な役どころを見事に演じ、批評家から絶賛された。

このほか、人気SFシリーズ『バビロン5』では冷酷な悪役「アルフレッド・ベスター」を演じ、善悪を行き来する幅広い演技の持ち主であることを示した。

映画『スター・トレック』(1988年)のウォルター・ケーニッグ(後列左から2人目)\n[AP=聯合ニュース資料写真。転載・データベースへの収録禁止]
映画『スター・トレック』(1988年)のウォルター・ケーニッグ(後列左から2人目)\n[AP=聯合ニュース資料写真。転載・データベースへの収録禁止]

俳優にとどまらず脚本家としても、SFジャンルに刻んだ消えない足跡

1990年代には演劇『ザ・ボイス・イン・オータム』で中年のトム・ソーヤーに扮し、深みのある内面の演技を披露。また、母校のUCLAで後進の育成に力を注ぎ、演技指導者としての一面も見せた。

彼の芸術的才能はカメラの前だけにとどまらなかった。ウォルター・ケーニッグさんは脚本家としても目覚ましい成果を残した。1970年代に『スター・トレック』が終了した後、経済的な危機を乗り越えるために執筆を始めた。彼の豊かな想像力が込められた脚本の一つは、『スター・トレック』のアニメシリーズのエピソードとして制作される栄誉に浴した。

2008年にはSF法廷スリラー『イナリエイナブル』の脚本を自ら執筆し、出演も兼ねて健在ぶりを示した。さらに、ファンタジー小説『バック・アリス・アンド・ジ・アクター・ロボット』、コミック『レイバー』、グラフィックノベル『ウォルター・ケーニッグズ・シングス・トゥ・カム』など、さまざまな媒体を横断して創作への情熱を燃やした。

代理人は「ウォルター・ケーニッグさんは、持ち前の楽観的な性格と機知、尽きることのない冒険心で、世界中の観客に大きな感動を与えた」とし、「彼が残した遺産は、単にスクリーンの中にとどまらない。『スター・トレック』がファンにとって持つ意味を深く理解し、そのコミュニティを心から愛した温かな人だった」と追悼した。

ウォルター・ケーニッグ [AP=聯合ニュース資料写真。転載・データベースへの収録禁止]
ウォルター・ケーニッグ [AP=聯合ニュース資料写真。転載・データベースへの収録禁止]

世界中のファンの心に永遠に航海し続ける星

半世紀以上にわたり、SFジャンルを象徴する人物として活躍したウォルター・ケーニッグさん。肉体は地球を去ったが、広大な宇宙を切り開いた「パベル・チェコフ」の輝く笑顔と、彼が残した数々の名作は、映画史の中で永遠に輝き続けるだろう。

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